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  • 【米国獣医マッチング】2024年のスケジュールを紹介!

    【米国獣医マッチング】2024年のスケジュールを紹介!

    この記事では、2024年のマッチングのスケジュールについて解説します。 候補者には、2回の締め切りがあります。この締め切りに何を提出するかなどをイメージして、期限前にしっかりと準備ができているようにしましょう。 2024年カレンダー 2023年9月1日プログラムエントリー 2024年のマッチは、前の年の9月から始まります。 プログラムのエントリーとは、各大学や動物病院がポジションの掲載をし始めることを指します。この間、候補者はまだこの情報を見ることはできません。 2023年10月1日プログラム検索 10月になって、初めて候補者がポジション(プログラム)を検索することができるようになります。この期間は、まだすべてのポジションが掲載されているとは限らないため、検索をし始めるのはいいですが、プログラムエントリーの締め切りまでは情報をアップデートし続ける必要があります。 2023年11月1日プログラムエントリーの期限と候補者の登録開始 ここでようやくすべてのポジション(プログラム)についての情報が出揃ったということになります。 この日から、候補者はマッチングプログラムに個人情報を登録をして、サインインできるようになります。 この期間に行わなければいけないことは大きく2つです。 ①プログラムのリサーチ プログラムに関する詳細の体外はマッチングのホームページに詳細が書いてあります。しかし、外国人の受け入れやビザの複雑な事情がある場合は、「きっとそうだろう」と仮定しないで必ず直接担当の方に問い合わせることをお勧めします。 それによって、広がる可能性もあれば、採用されないポジションに申し込んで自分の時間を無駄にすることも防げます。 ②パケット(必要書類を揃える) マッチングプログラムに必須となるパケットとは以下になります。 卒業した獣医大学の書類を集めるのに、時間がかかることもあるので、余裕を持って準備することをお勧めします。 履歴書、パーソナルステートメントを完成させるのに、私はものすごく時間を要しました。早めから取り掛かり、アメリカで獣医大学で働く先生などに添削してもらうことをお勧めします。 日本人の謙虚なステートメントは、アメリカ人からすると「自信のなさ」と捉えられてしまう可能性が高いです。よって、アメリカ人にとって見栄えの良いステートメントにするための努力が必要かもしれません。 私個人的な意見としては、このパケットの中で最も重要なのが推薦状です。そして、いい推薦状をもらうために1年間もしくはそれ以上努力をし続ける必要があります。誰に頼むかがキーとなります。大御所の先生の書いた、「弱いレター」と、無名の先生の書いた「強いレター」。おそらく後者の方が良い印象を与える可能性が高いです。「強いレター」をもらえる人から推薦状をもらうようにすることをお勧めします。 推薦状は、候補者を介さず、直接VIRMP協会へ送られることになります。よって、候補者は、自分のサインインページから、推薦状が提出されたかをみることはできますが、中身を見ることはできません。 推薦状がもしも期限ギリギリまで揃っていない場合は、書いてくれる人が忘れている可能性を考慮して、リマインドを送ることをお勧めします。もしも推薦状が申し込み締め切りまでに間に合わなければ、実質どこの学校ともマッチしない可能性が高いので気をつけましょう。 2024年1月8日申し込み締め切り この日が、上記に述べた2点(応募するプログラム及びパケット)のデッドラインになります。この2点以外にも、大学固有で必要な提出書類がある場合もあるので、しっかりと確認しましょう。 この申し込みが終わったら、次の締め切りまで何をするのでしょうか。 この間には、面接を受けたり、どのプログラムに行きたいか(もしくは行きたくないか)を決めるための情報収集を行います。 面接のオファーは大学側からくることが多いです。オファーをもらうということは、大学側があなたに興味がある証拠です。もしも面接のオファーが来なかった場合は書類で「可能性が低い」と捉えられた可能性が高いです。(ローテーティングインターンには面接を行わないことが一般的です) 日本から応募する場合、自分もそうでしたが、「どこでも良いから入れてくれ」状態になりがちです。実際そうなのですが、面接をする側としては、「どこでも良いならウチでなくてもいいな」と感じてしまう可能性が高いので、しっかりとプログラムの特徴を把握し、「このプログラムで勉強したいです」と伝えることをお勧めします。 2024年2月16日候補者のランキング締め切り マッチング最後の締め切りです。 ここでは、面接などで得た情報や感触をもとに、どの大学に行きたいかの順番を決めます。 「この大学には絶対に行きたくない」という場所があれば、その大学をランクから外すことで絶対にそこにマッチする可能性は無くなります。 また、何らかの事情によってマッチングから手を引きたい場合(来年から働けなくなる、など)はここで「withdraw」することで、どこにもランクしていない状態にすることができるので、ペナルティなくマッチを中断することができます。 万が一、マッチしてしまった大学で働けなくなった、という状況が起こった場合、マッチングプログラムに次から3年間申し込みすることができなくなる「ペナルティ」が課されることになるので注意しましょう。 2024年3月4日マッチ結果発表 候補者のランキングの後に、大学側の候補者のランキングが行われます。これによって、マッチングのアルゴリズムに沿ってだれがどこの大学のプログラムに入るかが決定することになります。 もしもマッチできなかった場合、スクランブルと言って、マッチできなかった候補者とマッチできなかった大学の個々の採用が始まります。スクランブルは、もはや早いもの勝ちと言ってもおかしくないシステムなので、自分から大学に積極的に連絡をとりに行く必要があります。 また、連絡が来る可能性もあるので、電話やメールにすぐに対応できるようにしましょう。 2024年3月18日情報開示 ここで、定員割れしたポジションの情報が、マッチングに申し込んだ人以外にも開示されることになります。誰でもあいたポジションを狙いにいける期間ということです。 終わりに この記事でマッチングのシステム(どの時期に何をしなければいけないか)を理解していただけたでしょうか。候補者としてやらなければいけないことはそこまで多くありません。ただ、様々な情報が飛び交ったり、他の人の話に流されたりと、とてもストレスがかかる時期と言ってまちがいないでしょう。 準備をしっかりすることで、少しでもチャンスが大きくなる可能性があります。寒い時期で辛いですが、みなさん頑張ってチャンスを掴んでください。

  • 【犬猫呼吸困難の原因11種類】病態から理解する犬猫の病気

    【犬猫呼吸困難の原因11種類】病態から理解する犬猫の病気

    【呼吸困難の原因】についてのインスタグラムの投稿です。 呼吸困難は11種類の病態に分けることができます。 解剖学的にどこに問題があるかで、安定化のアプローチが異なってきます。 これらを呼吸様式や聴診、身体検査、TFASTからこれらを分類することで、命の危険がある状態の患者さんの安定化方法が見えてきます。 安定化後のさらなる検査によって診断を絞っていきます。病態による分類ごとの鑑別疾患リストがあれば、どんな検査が必要になるかもプランが立てやすくなります。 11種類も多い!と思われるかもしれせんが、一つ一つ病態を理解すれば、どうして神経系の病気と呼吸器の異常がつながるか、などがわかるようになります。 View this post on Instagram A post shared by みけ🇺🇸と学ぶ ER/ICU動物看護 (@eccvet_mike) View this post on Instagram A post shared by みけ🇺🇸と学ぶ ER/ICU動物看護 (@eccvet_mike) \この記事のハイライト/☆​呼吸困難の原因を11種類に分類する☆各分類に含まれる疾患をイメージする \関連記事/☆呼吸困難の原因11種類(前編)☆上部気道疾患☆下部気道疾患☆神経原性呼吸困難☆胸腔内の疾患☆胸壁の疾患(後編)☆胸腔外の疾患☆肺実質 ☆心原性☆肺血栓 ☆血管系 今回の投稿がためになった!面白かった!という方は見返せるようにインスタグラムで保存やいいね!もよろしくお願いしますm(_ _)m

  • 犬・猫の呼吸困難②11カテゴリーに分けて考える

    犬・猫の呼吸困難②11カテゴリーに分けて考える

    はじめに 著者は、日本の獣医大学を卒業後、一般病院で3年間勤務した後、2023年現在アメリカの大学で獣医救急集中治療(ECC)専門医になるためのレジデントをしています。 この記事では、新人獣医さんに向けて、呼吸困難の症例がきた時の診断までの思考プロセスをご紹介します。このプロセスをしっかりと理解し、鑑別疾患を上げて順序立てて診断を組み立てて行く事で、呼吸困難患者さんに向き合うのが怖くなくなります。 犬・猫の呼吸困難①では、なぜ診察の際に「ちゃんと考える事が大事か」を説明しました。犬・猫の呼吸困難②では呼吸困難の原因11つのカテゴリーをご紹介します。このカテゴリーに当てはめる事で、患者さんをどう安定させるかのヒントを得る事ができます。臨床現場で直結して役に立つ内容を、アメリカのトレーニングで学んだ事や経験を盛り込みながら解説します。①-④まで最後までご覧ください。 呼吸困難患者さんの診察のゴール 呼吸困難総論の最初の記事なので、最初に獣医師の仕事としてのゴールについて書きます。 私たちのゴールは、3つです。 アメリカの救急集中治療科の役割は、主に①になります。そして②と③は内科が専門とする領域になります。 全ての呼吸困難は、11つのカテゴリーに分類する事ができます。①は、呼吸困難の原因をこの11のカテゴリーのどれにあたるのかを即座に判断し、それに応じた安定化を行うという工程になります。 さていよいよ、11カテゴリーをご紹介していきます。 頻呼吸を11カテゴリーに分けて考える 呼吸が速い、努力呼吸の原因はこれら11個のカテゴリーに分類できます。最後のlook-alikeとは、痛み、酸塩基のバランスの乱れ、興奮、敗血症、など、呼吸器や換気以外の原因が含まれます。 呼吸器の症例を見たときに、最初のゴールはこの11個のカテゴリーのどれに当てはまるかを推測することになります。 このカテゴリーの中に、様々な病態が含まれます。具体的な疾患を診断する前に、11つのうちどれに当てはまるかを分類する事で、次のステップ、診断(どこにフォーカスを当てるか)や安定化の方法が異なります。 上部気道、下部気道、肺実質のおさらい それでは、11個を上から順に説明して行く前に、上部気道、下部気道、肺実質のおさらいだけしておきます。 呼吸器は、上部気道、下部気道、肺実質の3つで構成されます。呼吸困難の全てがこの3つに分類できれば簡単なのですが、呼吸器以外の疾患によっても呼吸困難が生じるので、11カテゴリー全ての可能性を考慮する事が重要です。 それではいよいよ、①からざっくりとカバーしていきます。もっと詳しく勉強したい方は、リンクからその疾患に特化したページもご用意しているので、ご覧ください。 ①上部気道閉塞: upper airway 上部気道閉塞の異常で代表的なのは、短頭種気道症候群です。外鼻孔狭窄、軟口蓋過長、気管低形成とといった、気管支手前までの気道が狭くなる病気の総称です。(短頭種気道症候群に関してはこちらのページで詳しく解説しているのでご参照ください) 他には、鼻腔内ポリープ、腫瘍、異物、喉頭麻痺、喉頭虚脱、気管虚脱などの病気があります。 上部気道閉塞を患った患者さんは特徴的な呼吸をします。聴診器を使わずにも聴こえる、ストライダーやスターターという異常呼吸音を出します。呼吸様式、聴診に関してはこちらの記事で解説しています。 上部気道閉塞を引き起こす代表的な疾患 ②下部気道閉塞: lower airway 下部気道疾患の代表的な疾患 肺胞に入るまでの細い気管支に炎症などの異常が起こることで呼気努力が生じるのが特徴的です。お腹で押すように、吐く時に力を入れます。呼吸様式は、吸う時間に比べ吐く時間が長くなることも特徴的です。聴診では、笛の音の様なウィーズが一般的に聞こえます。 猫は喘息が重症になると開口呼吸をします。 慢性気管支炎や猫喘息の原因は様々です。環境的な要因が関与していることもあります。 ③肺実質疾患: parenchymal diseases 肺実質の異常に含まれる代表的な疾患 誤嚥性肺炎やケンネルコフなどの肺炎がよく見られる代表疾患です。他には、ARDSやALIなどの肺炎、寄生虫やカビ感染、異物の混入などによる肺炎、免疫疾患である好酸球性肺炎などもあります。 呼気吸気にかかわらず呼吸数が速くなることが多いです。感染性の場合、呼吸様式の変化だけでなく、湿性の咳をしたり、発熱などの他の症状を呈することもあります。酸素化機能が低下するため、重度の場合、チアノーゼが見られることもあります。 ④胸腔内の異常: pleural diseases 胸腔内の異常に含まれる代表的な疾患 胸腔内で何かが大きくなる/増えることで肺が広がるスペースがなくなり、換気不全になります。うまく換気できないことで体内にCO2が蓄積することから呼吸数が上昇します。 猫では、胸水によってparadoxical componentといって、胸とお腹の動きが相反するような呼吸をすることが多いといわれています。 胸水の原因も様々で、腫瘍、出血、感染、乳糜、心臓病(犬では右心不全、猫では左心不全でも生じる)、特発性などがあります。また、気胸と言って、胸腔内に空気がたまる病態、胸腔内の腫瘍の増大においても肺がうまく膨らめないことによって頻呼吸が生じます。 胸腔内疾患に関してはこちらで解説していきます。 これらの異常は、患者さんにストレスをかけてレントゲンを撮影する前に、FASTスキャンができれば簡単に検出することができます。必要に応じて治療的胸水抜去を行い、安定化してからレントゲンを撮れば、患者さんが急変するリスクを減少できます。 ⑤胸腔外の異常 胸腔外の異常とは、例えば腹部の腫瘍が増大/GDV/腹水などで腹部から胸腔を圧迫、肺が拡がれなくなるような場合を指します。お腹からの圧力が原因の場合は、GDVであれば減圧、腹水であれば腹水抜去などそちらの原因除去を優先させます。 しかし、呼吸器の病気を合併している場合もあるので、原因と思われたものが解除された後の再評価も非常に重要です。 ⑥胸壁の異常: body wall 胸壁の異常の代表疾患…

  • アメリカ生活で必須の個人送金アプリ/ベンモ(Venmo)とは

    アメリカ生活で必須の個人送金アプリ/ベンモ(Venmo)とは

    はじめに この記事では、アメリカで生活するのに非常に便利なアプリ、Venmoについてご紹介します。大学で働く際、様々な人とお金の受け渡しが必要になるタイミングがあります。ベンモはその様な状況で便利になる個人送金アプリです。 ベンモとは ベンモとは、個人送金アプリのことです。 銀行口座やクレジットカード情報を登録して、友達のベンモにボタン一つで送金することができます。銀行口座のオンライン送金と同じ要領ですが、送金手数料はかからず、ベンモを利用している人なら誰にでも送れるので非常に便利です。 例えばアメリカで、友達にランチを買ってきてもらったとします。値段はホームページなどに載っていますが、消費税やチップでいくら支払えばいいかレシートをみないとわからない場合もあります。 もしくは、現金の持ち合わせがない場合、小銭がない場合もあります。 そんなときに、ベンモを使えば1セント刻みの送金によって、借りたお金を返すことができます。現金のやり取りなくお金を受け渡すことができるので、すごく便利です。 ベンモの使い方 日本ののApple IDではインストールできないので、アメリカ国籍のIDでインストールする必要があります。 アメリカ国籍のApple IDの作り方はこの動画がわかりやすいです。https://www.youtube.com/watch?v=oNq1b2DGiM0 一度切り替えると、日本のアプリが取れなくなる場合があります。その場合はもとの日本のIDに戻すことで日本のアプリをダウンロードできます。日本のIDに戻しても、一度アプリをダウンロードしてしまえば、引き続きベンモは利用可能です。 個人情報の入力、銀行口座の入力をします。 送金したい友達を見つけ、送金額を設定します。具体的になんのお金かを伝えたい場合には、メッセージをつけることも可能です。そして、確認を押せば送金が完了します。 違う相手に送らないための対策 同姓同名の違う相手に送金しようとしていないかを確認する方法があります。 相手が目の前にいる場合、相手の電話番号を知っている場合は、電話番号下4桁を入力することで本人を認証できます。 送金や受け取りが完了したら、メールでお知らせがきます。 使えるシチュエーション メリット まとめ

  • アメリカ節約生活/引越して最初に買うべきもの

    アメリカ節約生活/引越して最初に買うべきもの

    はじめに この記事を書いている私は、アメリカ生活2年目で、2回の引越しを経験しました。アメリカに着いてから、最初に購入すべき必需品をまとめました。 おすすめスーパー 大手スーパーは以下の特徴があります。 必需品は大型スーパーと呼ばれる、大手のスーパーならどこにでも売っています。 おすすめはWalmartで、なぜなら最も安いからです。貧乏生活の私には強い味方です。最初に必需品を一時凌ぎとして安く購入してしまい、後からじっくり考えたい方はアマゾンやこだわりのショッピングモールでお買い物をすることをおすすめします。 私は、トイレットペーパーや洗剤などの消耗品は全てWalmartで購入するようにしています。日本のCostcoのカードがアメリカでも使えるので、車がある場合、もしくはUberでアクセスできる場合はCostcoのトイレットペーパーなどもお勧めです。 アメリカに引越してきて、最初にスーパーで購入するものまとめ 初日に最低限必要な要素 初日就寝するまでに必要なもの 寝床確保に必要なもの マットレスは、時間をかけてじっくり選びたいという方は、エアマットレスで一時凌ぎすることをおすすめします。Walmartに行けば、50-60ドルでQueen sizeのエアマットレスが購入できます。コンセントに差し込んでスウィッチを入れるだけでベッドになるので簡単です。 ベッドのサイズは下図を参照。一人暮らしであれば、Fullでゆったり寝れて快適です エアマットレスは、使っていると空気が抜けやすくなったり、体が痛くなったりするので、あくまでちゃんとしたマットレスを購入するまでのベッドとしての使用をおすすめします。50ドルくらいで購入できるので、持っておくと引越しの時に特に重宝します。 また、購入しておくと友達が来た時などに使えることが多いので、持っておいて損はないと思います。 枕はWalmartで12ドルくらいから購入できます。これまたちゃんとしたものを選びたい人には一時凌ぎとして使えると思います。 ちなみにアメリカでのおすすめマットレスはSealyのマットレスのフルサイズがおすすめ。アマゾンで277ドルから購入できます。(2021年7月現在) 到着までに1週間以上かかることもあります。早めにオーダーしておくと、早期にエアマットレス生活から離脱できます。 トイレ トイレットペーパーの購入を忘れずに。初日に必要なものになります。Walmartで12ロール12ドルくらいで購入できます。日本と比べるとペーパー系は高いです。 シャワー シャワーカーテンは、実はトイレットペーパーと同じくらい初日に重要なものになります。ないとシャワー室がびちゃびちゃになります。 シャワーカーテンを備え付けるのに必要なもの 突っ張り棒が備え付けで付いていることが多いです。ない場合は突っ張り棒を購入してください。 突っ張り棒にフックを取り付けます。S字フックだと、バスタブの片側にしかカーテンを取り付けられないので、バスタブの内側外側に取り付けられるフックがおすすめです。 ビニールのカーテンはバスタブの内側にくる用で、水が外に出ないように弾く役割。 布のカーテンは外から見えないようにするのと、自分の好きな柄にするためのインテリア的な役割です。 アメリカには、100円ショップのような1 dollar shopがあります。クオリティは、日本の100円ショップには勝てませんが、シャワーカーテンを1ドルで購入することができます。 WalmartやTargetにいくと、少し質のいいカーテンも購入できます。ビニールのカーテンにも模様が入ったものがあります。10ドルくらいから購入できます。私はシャワー室を頻繁にファンをかけていたので、1年間カビることなく使用できましたが、カビるスピードが早い場合は、1ドルの安いものを消耗品と思って使う手もあります。 初日の最低限の買い物としては、ビニールのカーテンだけで水浸しになることは避けれるので、後からかわいい布カーテンをじっくり選んでもいいと思います。 バスマットはタオルがあれば必須ではないですが、早めに入手しておくと便利です。 飲み物、食べ物は外食、ガススタンドでどうにかなるので、一時凌ぎして、料理に必要なグッズを揃えていけばいいと思います。 まとめ アメリカに引越してきて、最初に最低限スーパーで購入すべきものは以下になります。シャワーカーテンが意外に盲点だったと感じています。

  • 【アメリカでペットと暮らす方必見】〜予防を徹底解説〜ネコのワクチン編

    【アメリカでペットと暮らす方必見】〜予防を徹底解説〜ネコのワクチン編

    本記事の内容 アメリカで必ず予防しないといけない病気(ワクチンの種類含め) アメリカで任意ではあるが状況に合わせて予防が推奨される病気 ペットが病気になった時 著者は、日本の獣医大学を卒業後、一般病院で3年間勤務した後、現在アメリカの大学で獣医研修医をしています。今回の記事では、アメリカで暮らす猫ちゃんに必要な予防(ワクチン)についてご紹介します。子猫のワクチン及び駆虫に関してはこちらのページでご紹介しています。 アメリカで必ず予防しないといけない病気 狂犬病 猫ウイルス性鼻気管炎(ヘルペスウィルス)、カリシウィルス、ネコ汎白血球減少症(パルボウィルス) [read_more id=#8221;1#8243; more=#8221;Read more#8221; less=#8221;Read less#8221;] これらはウィルス性の病気で、アメリカに存在し、かつ発症してしまうと致命的です。日本では犬のみが法律でワクチン接種が必須になりますが、この病気は全ての哺乳類にかかります。 このように、必須で打つべきワクチンのことをコアワクチン(Core vaccine)といいます。 狂犬病 予防しないと感染リスクが高く、命に関わる ペットから人間に感染する可能性もある アメリカでは必須のワクチン 狂犬病は人間にも感染し、発症したら100%死亡する非常に恐ろしい病気です。日本は狂犬病清浄国なので、基本的に狂犬病ウィルスは存在しませんが、アメリカは清浄化されていません。よって、日本以上にワクチン接種に対して厳しく見られます。日本では狂犬病ワクチンが義務付けられているのは犬だけですが、アメリカでは猫も義務付けられているので必ず予防接種をしましょう。 ワクチンを打っていないと飼い主さんが危険なだけでなく、猫が他の猫を噛んだ、噛まれた、や他の人を噛んだ、といった時に噛んだ側も噛まれた側も大変なことになるため、検疫や費用が必要になるため、必ず打ちましょう。 推奨される狂犬病予防プロトコール 初回:12-13週齢 2回目(ブースター):15-16週齢(初回から3週間開けて) 3回目:1歳齢(2回目から1年後までに) 4回目:4歳齢(3回目から3年後までに) ※3回目のワクチンが遅れた場合、4回目は1年後に打たないといけない ※ペットの体調、免疫状態によって、ドクターが何年分の有効期限か決定する 日本との大きな違いは、4回目以降は、ドクターの判断でワクチンの有効期限が1-3年の範囲で決定されます。健康なペットで、遅延なくワクチンプロトコールに沿っている場合は基本的に4回目からは3年おきの接種になります。 必ず何年分の期限で、次回接種がいつになるかは、Discharge summaryに記されているはずなので、遅滞なく接種するようにしましょう。 猫ウイルス性鼻気管炎、カリシウィルス、ネコ汎白血球減少症 予防しないことでペットが死に至る危険がある 効果的な治療法がない 強い感染力 免疫力が弱ったときに感染しやすい どんな病気? 猫ウイルス性鼻気管炎(ヘルペスウィルス):呼吸器、眼の症状。ほとんどの猫から検出されるウィルスだが、ストレスなどで発症して症状を示す カリシウィルス:呼吸器、口腔内、眼の症状。舌、口腔の上側(口蓋)、鼻の穴から肺までの気道の粘膜、結膜(眼)で増殖。発熱や涙、くしゃみ、進行すると全身的な症状に至る ネコ汎白血球減少症(パルボウィルス):消化器、骨髄で増殖。下痢や嘔吐、免疫抑制などにより、全身的な症状に至る 猫ウイルス性鼻気管炎、カリシウィルス、ネコ汎白血球減少症のワクチン FVRCP 推奨されているプロトコール 初回:8週齢 2回目(ブースター):約11週齢(初回から3週間開けて) 3回目(ブースター):約14週齢(2回目から3週間開けて) 4回目:1歳齢(最後のブースターから1年後までに) 5回目:4歳齢(4回目から3年後までに) ※4回目のワクチンが遅れた場合、5回目は1年後に打たないといけない ※ペットの体調、免疫状態によって、ドクターが何年分の有効期限か決定する 狂犬病と同様、ワクチンが何年有効か(1年か3年)かを決めるのはドクターです。ワクチンの遅れがあったり、免疫状態が安定してないと判断された場合は有効期限は短くなります。必ず何年分有効で、次回の接種がいつかを確認しましょう。 任意ではあるが状況に応じて予防が推奨される病気 (Non…

  • アメリカ獣医大学で感心したこと/仕事の分業編

    アメリカ獣医大学で感心したこと/仕事の分業編

    はじめに 著者は、日本の獣医大学を卒業後、一般病院で3年間勤務した後、2022年現在アメリカの大学で獣医救急集中治療(ECC)専門医になるためのレジデント(研修医)をしています。 この記事では、大きな二次病院ならではの、病院のシステムををご紹介します。大きな院内で、たくさんの人が働いている中、どの様に仕事を分担しているかについて書いていきます。アメリカの獣医大学の内情、アメリカで獣医師/看護師として働くことに興味がある方が対象になります。 分業することのメリット/デメリット メリット アメリカの獣医学生、研修医が獣医大学病院にて、効率よく学ぶことができる大きな理由の一つとして、徹底した分業化が関係していると思います。 仕事の境界線が曖昧になる程、予期せぬところで時間やエネルギーが費やされてしまうことになります。 デメリット 分業には、病院の規模やスタッフの人数を十分に揃える必要があります。よってどこの施設でもできるわけではありません。 このデメリットを克服するためには、バックアップ体制を整える必要があります。例えば、シフトの人が急に来られなくなった場合に、オンコールでいつでも働ける控えを作っておく、などです。 しかし教育がメインの動物病院であれば、分業するメリットは非常に大きく、誰がどの仕事を行うか、という役割分担が教育の質を上げる鍵となると思います。 日本の一般動物病院でのスタッフ構成 私が働いていた日本の小動物病院では、役職は3つで、獣医師、動物看護師、受付で構成されていました。 日本での動物看護師さんの仕事は多岐に渡ります。病院にもよりますが、掃除、洗濯、消毒、手術道具の準備、滅菌、患者さんの保定、レントゲン補助、薬などの補充、麻酔、入院看護のケア、予約の管理、などたくさんの仕事をこなします。 全員の看護師さんがこれらの仕事をこなせるように、先輩看護師さんが教育します。このように、たくさんの仕事の負担を大勢で分配することで、勉強したいことはあるけど他の仕事に追われて手が回らない!という状況に陥る場合は少なくありません。 獣医さんも看護師さんの残業時間をなるべく少なくするために、掃除、手術準備などを行っていました。勉強する時間がなかなか取れない、帰った頃には疲れ果てて勉強する気力がわかなくなる、そんな辛い時期があったことを思い出します。 アメリカ獣医大学の役割分担 私が、アメリカの大学病院で働き出して、まず驚いたのは、しっかりと分業化がされているということです。 これは、#8221;アメリカの動物病院#8221;ではなく、獣医大学病院ならではです。多くの個人病院では日本と同じように人手不足の問題を抱えていますが、獣医大学病院ではそれぞれ必要な役割に応じて、たくさんの人を雇っています。 全てのポジションは、学生や研修医が効率よく学ぶために作られています。もしも1つでもポジションが少なかったら、バランスが崩れ、最大の目的である学生や研修医の『学び』が犠牲になるだろうことが容易に想像されます。 それでは、どの様なポジションがあるかご紹介してみます。 掃除、洗濯 掃除、洗濯だけを行うために雇われている人がいます。看護師さんは、ケージの掃除や患者さんが汚した場所などに関しては掃除をしますが、洗濯や手術の器具洗いなどは基本的には行いません。 薬局 薬局にもたくさんの人が働いています。電子カルテからリクエストが入った薬は全て薬局で処方されます。日本では受付のスタッフさんや看護師さんが薬を作ることが多いですが、特に麻薬の取り扱いが厳重なアメリカでは、薬の出し入れがしっかり管理されています。 物品管理 物品補充の仕事に関しては、動物看護師さんが棚の整理をしますが、発注や在庫の管理などは物品を管理するcentral supplyという部署の人が行います。 看護師さん(アシスタントとテクニシャン) 看護師さんの中でも、アシスタントとテクニシャンの2種類あります。詳しい解説はこちらのページをご覧ください。簡単に解説すると、アシスタントは保定や掃除がメインの仕事になり、テクニシャンは、薬の投薬や、留置をいれる医療行為を獣医師の監督の元行うことができます。 この分業によって、テクニシャンはより技術が必要な仕事に専念できます。 また、各サービスに専門のテクニシャンがいて、麻酔科であれば薬の準備、麻酔記録、腫瘍科なら抗癌剤の取り扱い、外科なら手術中の器具だし、など仕事内容はそれぞれ異なります。 麻酔科の中でも分業されていて、大学によっては、覚醒(リカバリー)専門のテクニシャンもいます。常に入院患者さんのケージの部屋で待機しており、麻酔後3時間のモニターを行います。リカバリーの時間が長いことがあるので、このポジションがあると、その症例の担当だった看護師さんは、リカバリーを任せて次の症例に進めることになります。 見積もりを作る、検査のリクエストや検査のサンプルを取り扱う、学生に手技を教える、他科とのコミュニケーションをとる、なども動物看護師さんの仕事になります。 基本的には、患者さんに関連する仕事がメインで、患者さんの情報を本当によく把握しています。 学生の仕事 担当した患者さんに関連することの大半は、学生の仕事です。問診をとる、身体検査をする、検査のリクエストをする、治療方針を考える、カルテの記入などです。全てのこれらの仕事は、働くに当たって重要な経験になります。頭を使うことがメインではありますが、自分の患者が汚したところを片付ける、投薬や治療を手伝うこともします。 一見負担が大きそうですが、自分の患者さんに関してのみなので、てんやわんやになるほどの状況は、まずないです。動物看護師さんは、学生が最大限に学べるように、協力してくれます。 研修医の仕事 研修医の役割も、各科で大きく異なりますが、雑務に追われて勉強ができないという心配はまずありません。日本では、動物看護師さんが医療行為(針をさす、注射をするなど)をしてはいけないと決まっている(2021年現在)ので全ての処置を獣医さんが行う必要があります。 しかし、アメリカではテクニシャンが獣医師の監督のもと様々な医療行為を行っていいため、獣医師はテクニシャンにその様な仕事をお願いすることができます。テクニシャンのやれることが増えると、もやりがいやモチベーションも上がるとはずです。 嘔吐の患者さんが来たとしたら、動物看護師さんや学生が患者さんの身体検査を済ませ、静脈カテーテルを留置します。研修医は、学生がした問診、自らの身体検査所見をもとに、採血やレントゲンなどを行います。 学生、動物看護師さんは血液検査、レントゲンを済ませ、獣医さんは結果を見て治療方針をオーナーさんと相談します。入院が必要であれば、トリートメントシートに、入院中の薬などの情報を書き込みます。後は入院担当の動物看護師さんがトリートメントシートに沿って治療を開始していきます。 まとめると、研修医の仕事は、学生、オーナーさんとのコミュニケーション、身体検査、方針決定(検査、他の科からのコンサルテーションなどを含む)、トリートメントシートの作成、退院の書類作成をすることに集中できるのです。 これなら、頭をフル回転させないといけない症例が来たときにも、動物看護師さんが留置を入れている間に本や文献を探すなどの時間の余裕ができます。ここで実際に患者さんを治療しながら生まれるクリニカルクエスチョンを解決していくことが、大幅な知識量アップにつながります。よって、分業化によって生まれる余裕こそが、学ぶ機会を大幅に広げてくれることになります。 まとめ この記事では、アメリカ獣医大学に来てから関心したことを、分業という視点からまとめてみました。どんなものにもメリットデメリットがありますが、獣医学教育を学生、研修医に行うに当たってこの様な体制をとるのは、非常に理にかなっていると考えられます。

  • アメリカ動物看護師のスペシャリスト/VTS (VETERINARY TECHNICIAN SPECIALIST) とは

    アメリカ動物看護師のスペシャリスト/VTS (VETERINARY TECHNICIAN SPECIALIST) とは

    はじめに 著者は、日本の獣医大学を卒業後、一般病院で3年間勤務した後、現在アメリカの大学で獣医救急集中治療(ECC)専門医になるためのレジデントをしています。 この記事では、米国動物看護師における専門性についてご紹介します。 動物看護師スペシャリストとは アメリカの動物看護師のスペシャリスト、VETERINARY TECHNICIAN SPECIALIST (略してVTS)とは、看護師さんの専門の資格になります。獣医さんの「腫瘍科専門医」「麻酔科専門医」の様に、アメリカでは看護師さんとしての仕事の中にスペシャリティの資格があります。 以下の16つの科目がありますが、その中には実験動物や病理学、そして馬の看護師の資格も含まれています。小動物臨床の資格は全部で12科目(黄色線)になります。 取得するのは非常に難しく、このライセンスを持っている看護師さんは獣医大学病院にも数名いるかいないか、というところです。私が以前働いていた大学の救急集中治療科には、1人ベテランの看護師さんで持っている方がいました。そして現在働いている病院では、このライセンスを持っている看護師さんはまだおらず、10年以上働いている看護師さんが今年初めて応募したと聞きました。 この資格は、専門性に献身している証明にもなります。この資格を持っていたら、就職では有利に働くはずです。そして、誰でも取得できる資格ではないので、希少性もあります。持っていることが自信にもつながりますし、他の看護師さんを育てるためのリーダーシップを取れるはずです。 取得するメリット 残念ながら、苦労してこのライセンスを取得しても、お給料は「上がるかも」くらいで、爆上がりするほどは期待ができない、と聞いたことがあります。お給料アップの目的で、VTSを目指すというよりは、本当にその科が好きで好きで、もっと勉強したいし、勉強したことを人に教えられる様になりたい、という人が目指すものの様に思います。 アメリカの獣医看護師の給料は平均$35,320/年 ($16.98/時間)です。2021年現在、1ドル約110円なので時給約1900円、年収が380万円ほどと言うことになります。 VSTを持っていると、$50,000/年ということなので、年収550万円ほどになります。 希少性が高い資格なので、VTSを持っていると、アメリカでは、「おぉっ」と思われる存在になります。VTSが取れるということは、やる気がある、やる気だけではなく本当に献身している(勉強もしているし、経験も豊富)という証拠です。 VTSはそれだけ信頼のある資格になるので、看護師の教育者としても働く機会が増えます。レクチャーをする立場に立ったり、大学によってはマスターの学位があれば、ファカルティにもなれるみたいです。 取得するまでのプロセス *NAVTA: National Association of Veterinary Technicians in America アメリカの動物看護師の全国協会 それぞれの科によって、特異的な条件や試験が異なります。以下のサイトでは、それぞれの科の要項の公式サイトに飛べるリンクがまとめられています。 動物看護師 麻酔科専門医受験要項 例として、麻酔科の専門医受験資格をご紹介します。(2021年現在) 私が働く大学には数名のVTSがいます。麻酔科では、6年目の看護師さんが目指していますが、やはり相当な経験が必要で、今年で3回目のチャレンジとのことでした。 その看護師さん曰く、一般病院ではこれらの条件をクリアすることができなかったため、元々いた病院を離れ、大学病院にきて、VTSを目指しているそうです。 動物看護師 救急集中治療 専門医受験要項 救急集中治療の受験に必要な経験は以下になります。75ドルの申し込み料がかかります。 Part A Part B スキルの証明とは、例えば聴診が正しくできているか、患者さんの呼吸困難に気が付けるか、骨髄カテーテルの設置、中心静脈の設置、動脈留置の設置、などを記録して、その手技を行った証明に専門医のサインを集める必要があるのです。 スキルの証明は申し込みの年のものが必要になるので、昔やったことがある、という経験はカウントされません。これによって、継続的にスキルを保つための経験ができているかと言うことをチェックしている様です。 症例報告では、Case reportの様な形で仕上げる必要があります。どんな治療をどんな根拠で行ったか、を文章にして提出します。 Part Bをクリアすると、試験(200問の選択問題)が受けられrます。試験費用は毎年変わるらしく、見つけることができませんでした。この試験をパスすると、晴れてVTSの資格が取得できることになります。 まとめ この資格を目指すには、相当な覚悟と、仕事への愛が必要な様です。この資格を目指している看護師さんは、毎日率先して手技を行ってくれ、症例に関しても何をしているか、を積極的に質問してくれるので、一緒に働いていてもすごく楽しいです。

  • アメリカの獣医大学に入学する方法

    アメリカの獣医大学に入学する方法

    はじめに 著者は、日本の獣医大学を卒業後、一般病院で3年間勤務した後、現在アメリカの大学で獣医救急集中治療(ECC)専門医になるためのレジデントをしています。 この記事では、獣医学生になるまでに必要なプロセス、およびストラテジーについてご紹介します。実際に私は経験していませんが、現役獣医学生にきいた情報になります! アメリカ獣医学校に応募するまのプロセス 高校卒業から獣医大学入学までの大きく2種類の道筋 獣医大学に入学までは、まれにストレートで入れる優秀な学生もいれば、社会人になって経験を積んた上で獣医学部の受験をする人もいます。後者が一般的と言われています。 高校 #8211;gt; Community college(2年制) 獣医学部を目指す学生は、高校の時に進路を決めます。 「安くて」「だれでも入れる」コミュニティカレッジは、経済的・学力的な理由でunder grad schoolに行けない人の受け皿となっています。 私の友人は日本の高校卒業後、コミュニティカレッジを経てunder grad school, 獣医学部へ入学しました。 Community collage #8211;gt; under graduate school (2年間) 高校 #8211;gt; under graduate school (4年制) Under graduate school アメリカ獣医学校への入学に必要なもの 以下のものが評価対象となり、これらの総合評価によって、大学への合否が決まります。 GRE(Graduate Record Examination)とは、アメリカやカナダの大学院へ進学するのに必要な共通試験。センター試験のようなものですね。各々の大学で入試試験が個別にあるところもありますが、基本はこのGREのスコアのみで評価されます。 work experienceとは、動物病院で働いた経験のことです。私の友達が受験した時は100時間が最低だったと言っていましたが、この時間も近年長くなったと聞きました。 大学には、student workerと言って、under graduationの学生が休みの期間を利用して大学のクリニックで働いていることがあります。お給料ももらえて、実際の大学を見ながら勉強できるのでいいポジションですね。各科によって採用基準がバラバラと聞きましたが、競争率は高いようです。 under gradの学生が働いていることもあれば、under gradを卒業してストレートで獣医学生になれなかった場合、看護師としてフルで働いて経験を積むことも珍しくはありません。大体2-3年経験を積んで獣医学生になれる場合が多いようです。 アメリカでは浪人という概念がなく、仕事をやめてから受験し直す、というのも当たり前の文化です。よって、私の働く大学ではいろんな歳の学生がいました。 Recommendation letterは、推薦状のことです。学校の先生、獣医さん、ボス、からの3枚必要です。受験者が、どんな学生、スタッフだったかということを記したものになります。書く側は、自分の信頼も落としたくないので、なるべく正直にかきます。 まとめ 私が驚いたのは、筆記試験がGREを除き一切ないと言うことです。日本の受験とは真逆のスタイルの様です。 これらの長い学生生活を経て、獣医学部最終学年である4年生になると、病院実習が始まります。どんなトレーニングを受けることができるか、以下の記事にまとめたので是非ご覧ください。

  • 私が紙ノートを卒業した理由/iPad活用法

    私が紙ノートを卒業した理由/iPad活用法

    この記事の内容 著者は、日本の獣医大学を卒業後、一般病院で3年間勤務した後、現在アメリカの大学で獣医研修医をしています。 iPadを購入してから、紙のノートが私の生活から消えました。iPadがとにかく最高で、なんでも綺麗にまとめることができて、仕事や勉強の効率が大きく変化してくれました。この記事では、なぜ紙のノートを卒業し、iPadで全て記録することにしたかを紹介します。 私が紙ノートを卒業した理由 ノートのデメリット 私は、紙のノートが大好きでした。持ち歩いて必要なことを書き込むようのノート、学んだことを整理したい時にまとめるノート、読書ノート、日記、to do リスト。どんなことも紙に書いておきたいタイプだったので、思うがままにノートを購入し書き散らかしていました。 上記の理由で紙ノートが不便に感じることが多くなってきていました。 どこに何を書いたか忘れてしまったり、ノートが無限に増えていくのにストレスを抱えたり。綺麗にかけなかったページが気になったり。 様々なデメリットがありつつも使っていた紙ノートですが、ついに紙ノートには戻らないと決めました。紙ノートをもう二度と買わないと誓ったのは、iPadのGood noteに出会ってからです。 Good noteがあれば全てのノートが必要なくなり、このようなストレスを感じることもなくなったのです。iPadアプリのGood note、最強です。 iPad、Goodnoteの威力 私は、携帯およびパソコンはマックを使っています。そこでiPadを購入し元々のマックたちの仲間入りをさせたところ、なんの面倒な作業もなく、あたかも元々一員だったかのように役割を果たし始めました。 icloudの機能って本当に便利だなーと思いました。 電子ノートで心配していたことの一つに、手書きの書き心地です。ペンの形や書き心地は気になるタイプなので、書きにくかったらどうしようかなーと思っていました。 最初は、慣れないこともあり、完全に満足する書き心地や仕上がりではありませんでした。しかし、たくさんノートを作っていくうちにどんどん書きやすいと感じるようになっていきます。今では強い筆圧も必要なくスラスラかけるので長時間書いていても苦になりません。 また、Amity先生というyoutubeチャンネルがお勧めです。 Good noteのわかりやすい説明をしてくれていて、iPadを使いこなすのに本当に重宝しました。 Good noteの一番の強みは、画像の切り貼り、自分の書いた文字の切り貼りがめちゃめちゃ簡単にできることです。ノートを綺麗に書きたい人、後からみやすいようにアレンジ、もしくは画像挿入などしたい人にはおすすめです。 最後に、ノートをいくらでも増やして、カテゴリーに分けて整理できるところもメリットです。 iPadのデメリット もちろんiPadにデメリットがないわけではありません。 ケースもつけると多少重く、ポケットに収まらない点は唯一の大きな弱点と言えます。あとそこら辺にポイポイ置いておくと、とられたりなくしたりしないか心配になります。 慣れるまでは、iPadはすごく時間がかかります。youtubeを見ながら、使える便利機能を増やしていくのにまとまった時間が必要にはなりますが、私はそれも楽しみながらできました。youtubeで本当にわかりやすくなんでも動画で教えてくれるのでストレスも軽減します。 Amity senseiのyoutubeではGoodnoteを使った、勉強法も紹介しています。 まとめ

  • アメリカ獣医大学 4年生のトレーニングとその学ぶ環境

    アメリカ獣医大学 4年生のトレーニングとその学ぶ環境

    はじめに 著者は、日本の獣医大学を卒業後、一般病院で3年間勤務した後、現在アメリカの大学で獣医救急集中治療(ECC)専門医になるためのレジデントをしています。 この記事では、アメリカの獣医学教育がどの様なものか、興味がある方が対象です。 私が現在働いている獣医大学では、学生が実際の患者さんに胸腔チューブ設置、心嚢水抜去や食道チューブの設置をしたりします。麻酔科では、麻酔プロトコールを作り、モニタリングするのも学生になります。そして、そんな学生の先生役となるのは、専門医であるファカルティだけでなく、研修医、そして看護師さんなのです。 そして皆学生は失敗して当たり前、というスタンスで見守ってくれ、うまくできたら写真をとって掲示板に貼ったりするほど、祝福してくれます。 日本の獣医大学の教育システムとは大きく違います。この記事では、アメリカ獣医大学の最終学年である4年生がどんなことをしているのかをご紹介します。 アメリカで獣医学生をするメリット アメリカで獣医学生をしていたら人生どの様に変わっていたか、考えたことがあります。アメリカで働いてみた経験から、メリットを考えてみた時に以下のことが挙げられると思いました。 アメリカで獣医学生をするメリットですが、間違いなく世界観が広がります。いろんな国の人がいたり、いろんな生活環境の人がいたり、動物病院に勤務している人と話すだけでも本当にアメリカって大きいんだな、と思います。 英語は、初めコミュニケーションが全て辛いかもしれませんが、上達することは間違いないと思います。 獣医4年生になると、クリニックでのローテーティングがあります。1年間かけて、2週間ずつ様々な科を回ります。小動物、大動物、さらに8週間のエクスターンシップ研修も必須になっています。この最後の年は、座学はほとんどありません。 この1年間は、みっちり臨床を学ぶのですが、専門医とのディスカッションはたくさんできます。つまり、症例を介して、専門医の生の意見を学ぶことができます。 最後に、試験に合格して、卒業すれば晴れてアメリカの獣医師免許を取得できます。ビザや永住権などがあれば、アメリカで獣医師として働くことができるということです。 ここからは、私が思う、アメリカ獣医大学にいくことの一番のメリット、4年生のクリニックについて紹介します。学生がクリニックではどんなことをしているか、どんな経験が積めるか、を説明していきます。 アメリカ獣医学生、4年生のクリニックでの役割 4年生でクリニックを回るときには、学生が自主的に行動しなければいけません。ただ研修医の後ろで見ているわけにはいきません。 それぞれの科の初日は朝、オリエンテーションからスタートします。 それぞれの科での学生のexpectation(期待されること)が説明されます。学生の役割を明確にする、という意味です。 学生は、アポイントメントの前日にオーナーさんに電話をし、事前に問診をしておきます。そして当日患者さんとオーナーさんが到着したら、患者さんの身体検査などを、まずは学生のみで行なっていきます。 先生達が学生に期待することとは、自分でプランを立てることです。問診、身体検査によって得た情報から、まずは鑑別診断、そしてそれを絞っていくための診断プランを考えます。自分なりの答えがでたら、研修医に自分のプランを伝えます。研修医も自ら身体検査を行い、学生とディスカッションをします。 ある程度プランが見えたら、ファカルティへ報告します。ファカルティが身体検査を自らしていく場合もあれば、口頭でのディスカッションのみを行うこともあります。ファカルティからgoサインが出たら、プランを施行していきます。診断がついたら、また同様に治療プランを決定。 オーナーさんとのコミュニケーションも、研修医の前、ファカルティの前で練習することができます。そして必ず一緒についていたドクターは学生にフィードバックをします。 例えば、今の説明はわかりやすかった、ここがよかった、ここはもうちょっと強調して言わないとダメだよ、などです。一度働き始めたら、ここまでつきっきりで見てもらえる機会は少なくなるので、学生のうちにトレーニングができるのはすごくいい経験になると思います。 患者さんが帰った後には、必ずペーパーワークがあります。カルテの記入は学生が最初に行います。もちろん、それも成績をつける上で重要な評価ポイントとなります。 学生が書いたドキュメントは、研修医、ファカルティからトリプルチェックを受け、オーナーさんやかかりつけ動物病院のもとへ届きます。 これが、クリニックの大体の流れになります。私が素晴らしいな、と思うのは、学生のうちに専門医に直接教えてもらう期間が1年間与えられているということです。 学生が真剣な理由 ちなみに、この制度は不真面目な学生ばかりだったら成り立ちません。クリニックで学生が担う責任や負担がかなり大きいためです。 この心配がいらないのが、アメリカの教育システムのいいところだと私は思います。 なぜ心配がいらないかというと、学生は常に全力で、一生懸命です。私が考えるその理由は大きく以下の点です。 獣医大学に入った段階で、すでに動物病院の実習経験はある アメリカの獣医大学に入学するために、ボランティアの経験だったり、臨床で仕事をした経験が履歴書に示されている必要があります。なので、4年生の実習で回ってくる学生は、看護師さんとして働いた経験があります。 私が一緒に働いている看護師さんの中にも、今病院に努めて7年目で、来年、獣医学部の受験を考えているという人がいるくらいです。アメリカにはアンダーグラッドと言う高校と大学の間に教養学部がありますが、そこから大学に入学するまで何年かかっているかと言うのは大きな問題ではありません。何歳からでも挑戦する人は挑戦できるのだと学びました。 つまり何が言いたいかと言うと、学生はすでに経験で知識がある程度あるため、考えるのが楽しいのだと思います。病院実習が待ち焦がれていた瞬間なのだと思います。よって、モチベーションが高い学生が多いのです。 奨学金を借りて、高い学費を借金して学びに来ている 先ほどにも出てきましたが、高校、アンダーグラッドを卒業し、一度社会に出るのが一般的なのです。そして学費を稼いだり、経験をつみ、獣医学部への受験に望みます。獣医大学の学費は、その州出身かどうかで費用は倍ほど変わりますが、とても高いのです。 ほどんどの学生は学費は学生ローンでやりくりしています。専門医の道を目指したくても、研修医の安いお給料で学生ローンを返せない、という理由で新卒で一般病院に勤める人も少なくありません。 次の進路に進むのに、成績が非常に重要だから 日本では、悪い学生がいても野放し、この学生があんなことしたんだって、と武勇伝のように語り継がれるだけです。成績はテストの点でしか判断されないからです。 しかしアメリカでは、クリニックでの学生の行いも評価され、成績に影響します。そして悪いことするとすぐに噂になります(武勇伝ではなく、本当に嫌な噂です)。 成績は学生の行いから知識レベルを総合して反映する指標になるめ、就職活動や専門医になるためにもすごく重要です。 もちろん、悪い評判はすぐに広がるので、学生は常に真面目で常に一生懸命です。それが、獣医大学病院を効率よく回すための重要なポイントにもなっていると思います。 いやいやクリニックで働かされる、というよりは、皆喜んで仕事を率先的にするようになります。学生同士も助けあって、職場も明るくなり二重効果です。 まとめ

  • アメリカ獣医大学 Teaching Hospital/日本の獣医大学との違い

    アメリカ獣医大学 Teaching Hospital/日本の獣医大学との違い

    はじめに 著者は、日本の獣医大学を卒業後、一般病院で3年間勤務した後、現在アメリカの大学で獣医救急集中治療(ECC)専門医になるためのレジデントをしています。 この記事では、アメリカの獣医大学の病院にどの様なポジションがあるのか、それぞれどんな役割を果たしているのかをご紹介していきます。アメリカで獣医師として働くことに興味がある方が対象の記事です。また、日本の獣医大学との違いについても書いていきます。 Veterinary Teaching Hospitalとは Teaching hospitalとは、動物病院であり、同時に教育機関です。研修医のみでなく、学生への教育に力を入れています。ファカルティ(専門医)、ハウスオフィサー(研修医: レジデント/インターン)、学生、が患者さんの治療方針の決定に携わります。 Teaching Hospitalとはその名の通り、教える病院、という意味です。獣医学生は高額な学費を払っているので、動物病院オーナさんに高度な医療を提供するだけでなく、学生教育にも力を注いでいます。 アメリカ大学の教育の質は、AVMAというアメリカ獣医非営利団体によって守られています。AVMAの承認された大学を卒業した獣医師は、アメリカやカナダ、オーストラリアで獣医師として働くことができます。(日本同様、卒業だけでなく、国家試験に合格する必要はあります) AVMAの承認を継続して得るためには、定期的に行われる審査をパスする必要があります。この審査によって、教育の質が評価されているのです。日本には、AVMAの承認を受けた大学はありません。そのため、アメリカで獣医師として働くには、別の道がを切り開く必要があります。 私がアメリカで働き始めてからの印象ですが、スタッフほぼ全員が、学生に教えることが大好きです。獣医だけでなく、動物看護師さんも学生や、ときにはインターンにも教える機会があります。皆さん教えることを楽しんでいる様に見えます。 獣医大学病院での獣医のそれぞれの役割 大学病院で、小動物臨床に携わるポジションは以下があります。 上から順番に説明していきます。 ファカルティ:科の責任者 ファカルティの役割 ファカルティにも様々なタイプがいます。ファカルティは、クリニックの他にリサーチに力を入れている先生もいれば、学生に教えるのが大好きで大学にいる人もいます。 研修医と学生が主体となって診察を回していくのに対して、ファカルティはバックアップとして機能します。 つまり、研修医がわからないことがあったら質問に答える、ディスカッションする、もしくはオーナーコミュニケーションがうまくいっていない場合、代わりに説明する、など困ったときのお助けマン的な立ち位置です。 最終的にカルテに専門医のサインがのることになるので、症例の責任の所在はファカルティになります。研修医が間違ったことをした時にしっかりと教育するのもファカルティの役割です。 また、レジデントプログラムをまとめるのもファカルティです。専門医試験にむけて、レジデントをトレーニングしたり、スケジュールを組む仕事も担います。 アメリカでは、誰がえらいといった概念はあまりありません。働きはじめは、私も専門医に恐れおののく気持ちでいましたが、専門医は決して偉そうにしたり、威張ったりすることはありません。学生でも気軽に専門医に質問できる環境があります。 研修医: 実際にケースを回す 研修医の役割 ハウスオフィサーとは、レジデント/インターンと呼ばれる研修医ポジションの総称です。大学獣医病院では、実際にケースを管理するのがレジデント及びインターンになります。。 ハウスオフィサーは常にファカルティに評価されています。自分のパフォーマンスを発揮できれば、インターンはいい推薦状をもらうことができます。研修医の詳しい仕事に関しては以下の記事もご覧ください。 学生:研修医と一緒に診察をする 学生の役割 上記に記載したように学生にも仕事がたくさんあり、実際に働きながら学びます。 ファカルティや研修医からの評価が重要なだけでなく、テクニシャンの意見も学生を評価することになるので普段の行いもとても大切です。 例えば、この学生は全然片付けをしなかった、テクニシャンのアドバイスを全然聞かない、などは全てファカルティの耳に入ります。よって、普段の態度が成績に影響することになります。 成績は、何をするにもアメリカではかなり重要です。研修医に申し込むのにも、グレードがよくなければ、履歴書すら読んでもらえないこともあります。 よって学生は、自分のパフォーマンスを見せるためにも、真剣に学び、よく発言します。そして周りからの評価をキープするために、無責任な行動はしないように一生懸命に働きます。 日本の獣医大学との違い 日本とアメリカの教育システムは大きく異なります。 日本の大学病院では、治療を進めていくのに学生の関与はあまりありません。研修医、教授が意思決定をすることがほとんどです。 アメリカは大学の中で、学生教育が重要視されているため、学生および研修医により多くの学ぶ機会を与えようと、周りの人が教育に対してたくさんの時間と労力を割きます。 そして何より、アメリカ獣医学生はクリニックを回るときには、学生が自主的に行動しなければいけません。ただ研修医の後ろで見ているわけにはいきません。 ほとんどの先生が学生に期待することとは、自分でプランを立てることです。問診、身体検査によって得た情報から、まずは鑑別診断、そしてそれを絞っていくための診断プランをたて、得られた結果からさらに治療プランを考えていきます。 私の大学では、学生に胸腔チューブ設置、心嚢水抜去や食道チューブの設置を行ってもらうことがあります。麻酔科では、麻酔プロトコールをつくってモニタリングするのも学生になります。 アメリカでは大学卒業して間もない獣医さんでも、臨床で使える知識や、診断の基礎を1年間の病院実習を通して、研修医や専門医の助けを得ながら、学び終えていることになります。実践的なテクニックなどがすでに確立しています。専門医を目指さない限り、獣医さんになってから何年間も研修医扱いされることはありません。 また、アメリカの動物看護師さんができることも日本よりたくさんあります。看護師さんの仕事に関しては、また別の記事を作る予定ですが、看護師さんが留置を入れたりある程度の手技ができるので、獣医や学生は頭を使うことに集中できます。 まとめ

  • 【アメリカで子猫ちゃんと暮らす方必見!】子猫のワクチン3種類と駆虫について

    【アメリカで子猫ちゃんと暮らす方必見!】子猫のワクチン3種類と駆虫について

    本記事の内容 子猫を拾った時にすぐに健康診断が必須な理由 子猫に必要な検査まとめ 子猫に必要な予防まとめ まとめ 著者は、日本の獣医大学を卒業後、一般病院で3年間勤務した後、現在アメリカの大学で獣医研修医をしています。ペットと一緒にアメリカで暮らしている方に向けに情報を発信していきます。 普段とは違う、Community Practice(大学病院の中の一般診療科)で働く機会があったので、そこで学んだことをまとめていきます。 [read_more id=#8221;1#8243; more=#8221;Read more#8221; less=#8221;Read less#8221;] 子猫の健康診断には必ずいきましょう 理由は大きく3つ 必須の予防を済ませる必要がある 子猫は駆虫が必要 ウィルス感染を確認する 初回の診察ですること 検査 身体検査 FIV, FeLV(猫のウィルス), フィラリアチェック 便検査 駆虫 消化管内寄生虫の駆虫 ノミダニの駆虫 必須ワクチン 狂犬病ワクチン(16週齢から) 猫混合ワクチン(8週齢から) 検査 身体検査 ウィルス検査 フィラリア検査 便検査 身体検査 身体検査では、先天性の異常や、心臓の雑音がないかなどのチェックをします。この時点で病気が見つかることもあるので、獣医さんに確認してもらいましょう。 ウィルスチェック FIV, FeLV スナップテストでは、猫エイズ、猫白血病ウィルス感染の確認ができます。 これらの病気は、なめたり、噛んだりすることで他の猫に感染してしまうので、同居猫がいる場合は注意が必要です。FIVが陽性であっても必ずしも発症することはありませんが、FeLVの濃厚感染が起こった猫の80%が、3年間以内に死亡します。 細かいことをいうとこのスナップテストで100%の診断はできませんが、陽性がでたら感染している可能性はかなり高いです。PCRという追加検査で確定診断できます。 6ヶ月未満の猫は母親からの抗体によってこのテストが陽性になる可能性があります。もしも陽性になった場合は6ヶ月で再度テストを行いましょう。 2ヶ月間のインキュベーションタイム(潜伏期間)があるため、保護してから2ヶ月後にもう一度検査することが推奨されています。 便検査 初回診察時に、消化管内寄生虫の駆虫を便検査結果にかかわらず行います。 しかし、この薬で網羅されない寄生虫をスクリーニングする必要があります。たとえば、コクシジウム症は消化管内に寄生して下痢を引き起こしますが、最初に投与される一般的な薬では駆虫されません。 実際、コクシジウム症で子犬が3頭中2頭病院で亡くなったのをみました。幼若例で感染が重度になると致命的になることもあるので、猫ちゃんもしっかり便検査で異常がないか確認しましょう。 駆虫 消化管内寄生虫の駆虫 ノミダニの駆虫 消化管内寄生虫の駆虫…