この記事の内容
私は、日本の獣医大学を卒業後、一般病院で3年間勤務した後、2021年現在アメリカの大学で獣医研修医をしています。
この記事では、英語で情報収集ができることで様々なアドバンテージがある!ということをご紹介していきます。アメリカで働くつもりはなくても、英語で勉強できるということは大きなメリットがあります。どんな良いことがあるかこの記事でご紹介していきます。
- 英語で獣医学を学ぶメリット
- 英語で読むのが無理と思っている方へ
- 私の場合
- まとめ
英語で獣医学を学ぶメリット
情報入手に関して
- 信頼性の高い資料が無料で手に入る
- 翻訳本が出るのを待たずに、最新の知見を入手できる
- 専門医は情報を全力でオープンにしてくれていることが多い
- 参考文献をたどれば、Knowledge gapが自分の目で確かめられる
英語を読む能力に関して
- 信頼性の高い資料が無料で手に入る
- 翻訳本が出るのを待たずに、最新の知見を入手できる
- 専門医は情報を全力でオープンにしてくれていることが多い
- 参考文献をたどれば、Knowledge gapが自分の目で確かめられる
というように、メリットいっぱいです。
英語で獣医療が学べるようになると、米国専門医が作った無料で落とせるガイドラインや、有益なサイトがたくさん読めるようになります。
例えば、有名どころのSmall Animal Internal Medicineですが、英語で最新号が出て、日本語版が出るのは数年後になります。その頃には最新の知見ではなくなってしまいます。
もし英語で読もうとしたら、もちろん最新版は獣医の図書館にも並びますし、オンラインでも最新の書籍を落とせるようになるのです。
アメリカ専門医は、「教育」に重きをおくので、持ってる情報を包み隠さず全部出してくれる人が多いです。無料で良いサイトがたくさんあります。英語で学ぶのにおすすめ無料サイトをまとめた記事がこちらです。
英語で読むのが無理と思っている方へ
私は初め英語読むのが大っ嫌いでした。同期がせっせと論文を読んでいるのを横目に日本語の雑誌を眺めていたのをよく覚えています。
- 翻訳している時間が惜しい
- 単語を調べるのが面倒くさい
- 日本とアメリカの違い
- 有用な情報をどうやって見つけるかわからない
英語を訳している時間がもったいない、と思われるかもしれません。急いでいる時は日本語の方が手っ取り早いこともあります。私もそう思っていました。
ただし、情報元がわからないまま、日本語で探し続けていると、多方面からいろんな答えが出てくることがあり、どれを信じて良いかわからなくなることがあります。
その場合、逆に時間がかかってしまったり、不安が残りながら治療方針を決定をしていくことになります。
それであれば、寄生虫はこのガイドライン。ワクチンはこれ。腫瘍はこれ。というバイブル的な本またはサイトを決めてしまって、頑張って英語になれていく方が長期的に見たら時間短縮になります。
また、専門用語がわかるようになることで、英語でセミナーが見れたり、論文検索のスピードが上がったり、海外で働くことにつながるなど。将来の投資にもなりますね。
私の場合
- 教科書も初めは単語に日本語の意味を振ったりしていた
- 一生慣れる日なんてこないと思っていた
- 今は論文読むの楽しい
- 参考文献を遡って、情報のルーツをたどれる
- 勉強するのが楽しくなる
私は、英語で勉強し出したのは、HopperのSmall Animal Emergency and Critical Careという教科書に出会ってからでした。今まで見たことのない情報がたくさん盛り込まれていたことに感動して、この本で勉強していくことに決めました。
そこからは、この教科書のリファレンスをたどったり、Small Animal Internal MedicineやSurgeryを英語で読むようにし始めました。すると徐々に英語のハードルが下がってきたのです。
今は、論文を読むのが楽しいと思えるようになり、英語を読むのがさほど苦ではなくなりました。毎日、最新の知見が手に入るのも英語で学習するからこそできることです。
まとめ
- 獣医学を英語で学ぶようにすることでメリットがたくさんある
- 短期的にはしんどくても、長期的に見ると時間短縮になる
- 英語で学べば見えてくる世界が変わる