この記事の内容
- PubMed Clinical Queriesとは
- PubMed Clinical Queriesの使い方
著者は、日本の獣医大学を卒業後、一般病院で3年間勤務した後、現在アメリカの大学で獣医研修医をしています。アメリカに来てから、論文で情報収集をすることが多くなりました。読みたい論文全ての論文を読むことはできないので、質のいい論文に絞って精読することが非常に重要になります。
この記事では、意外に知られていない機能を理解し、数ある論文の中から、自分が求めている論文を素早く見つけるためのPubmed検索方法『PubMed Clinical Queries』についてわかりやすく解説していきたいと思います!
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PubMedとは
世界中の文献を検索できる医学・生物学文献データベースで、インターネット上において無料で利用できるとても便利なサイトです。
以下のURLからアクセスできます。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/PubMed/
PubMed Clinical Queriesとは
- “PubMed Advanced Search”とは、PubMed内に用意された臨床研究に特化した論文検索用のフィルター
- 比較的根拠の確かな文献を短時間で検索することができる
- 特定の臨床研究カテゴリーが検索可能
あくまで臨床研究に特化した検索方法なので、全ての論文をこの方法で洗い出すことはできないので注意です。
PubMed Clinical Queriesの使い方
PubMedの検索画面の下、FindにClinical Queriesというリンクがあります。そこをクリック。
すると以下のような検索画面になるので、キーワードを入力します。
左は、『COVID-19』に関連した論文、右には、『臨床研究』の結果がでることになります。
『Category』をクリックすると、以下のように、『Therapy, Clinical Prediction Guides, Diagnosis, Etiology, Prognosis』と『臨床研究』で何を知りたいかにフォーカスを当てて検索することができます。
『Broad or Narrow』を選択できます。
例えば、犬における糖尿病の予後を調べたいとします。そこでキーワードを打ち込み、『Prognosis』を選択。『Broad』で検索すると176件がヒットしました。
『Narrow』にするとさらに絞られ、49件になります。
検索結果の一番下に行くと、『See all』というリンクをクリックできます。
すると結果一覧が表示されます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?とても便利なPubmed検索方法『PubMed Clinical Queries』について解説させていただきました。以下、まとめになります。
- 『PubMed Clinical Queries』とは、臨床研究に特化した検索方法
- 『PubMed Clinical Queries』で素早い検索を試してみてください
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