この記事の内容
- MeSH検索とは
- MeSH検索方法
- まとめ
著者は、日本の獣医大学を卒業後、一般病院で3年間勤務した後、現在アメリカの大学で獣医研修医をしています。アメリカに来てから、論文で情報収集をすることが多くなりました。読みたい論文全ての論文を読むことはできないので、質のいい論文に絞って精読することが非常に重要になります。
この記事では、意外に知られていない機能を理解し、数ある論文の中から、自分が求めている論文を素早く見つけるためのPubmed検索方法『PubMed MeSH』についてわかりやすく解説していきたいと思います!
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PubMedとは
世界中の文献を検索できる医学・生物学文献データベースで、インターネット上において無料で利用できるとても便利なサイトです。
以下のURLからアクセスできます。
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/PubMed/
この記事を読んだら達成できること
- MeSH検索がどんな時に活用できるものかを知る
- MeSH検索によってキーワードで論文ができるようになる
MeSH検索とは
PubMed では、それぞれの論文にキーワードがタグづけられています。そのキーワードが『MeSH(メッシュ:Medical Subjest Headings)』と呼ばれます。このMeSHのキーワードがMEDLINEのシソーラスでまとめられています。さまざまな医学用語をできるだけ統一して使えるようにまとめられた用語集になります。
例えば、腫瘍を表す英単語は『cancer, tumor, neoplasm』と複数あります。ここでは、検索キーワードは、”neoplasms”になりますが、それを知らずに”tumor”と検索した場合でも、MeSHによってMEDLINEのキーワードである”neoplasms” に変換した検索をしてくれます。
獣医用語の例としては”dogとcanine”、”catとfeline”(どちらも犬と猫を意味する)があります。
つまりMeSH を利用して検索すれば、より的確な検索が可能です。
以下に、MeSH検索の方法をご紹介していきたいと思います。
MeSH検索方法
添付写真にお示しするように、Pubmedのトップページの少し下、Exploreの下にあるMeSH Databaseをクリックします。
ここにキーワードを入力します。
例えば、”Stroke”を入れてみると、最初に”Stroke”のリンクが出てきます。
”Stroke”のリンクに進むと、以下のようにチェック欄に他のキーワードが出てきます。”Stroke”だけでは、かなり幅が広いので、さらに内容を絞りたい場合チェックをつけていきます。
『Restrict to MeSH major topic』にマークをつけると、追加したキーワードがメイントピックの論文だけを検索することができます。
最終的に添付写真の右③の『Pubmed Search Builder』で検索をして論文を探すことになります。
左のチェック欄に印をつけたら、『Add to search builder』を押すと項目が入力されます。
”ANDやOR、もしくはWITHOUT”が選択できます。
全ての項目が揃ったら”Search PubMed”をクリックして論文一覧に進みます。
以下は、”stroke and drug therapy”で検索した結果を示しました。新しいものだけにしたい場合は、”RESULTS BY YEAR”のところで年代を絞ることができます。
また、”Stroke”のMeSH検索のページでさらに下へ行くと、樹形図のようなものが出てきます。”Stroke”からさらに内容を絞り込みたい場合、もしくは、”Stroke”から他のMeSHに変更したい場合はこのリンクをクリックします。
すると同様に以下のようなページにとびます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?とても便利なPubmed検索方法『PubMed MeSH』について解説させていただきました。以下、まとめになります。
- MeSHを利用した検索によって、より的確な検索が可能になる
- ぜひこのページを見ながら、MeSH検索してみてください
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