はじめに
著者は、日本の獣医大学を卒業後、一般病院で3年間勤務し、2021年現在アメリカの獣医大学で救急集中治療(ECC)の専門医を目指してインターンをしています。
この記事では、私がアメリカの獣医大学でインターンとして働くまで行動することができたかをご紹介します。興味はあるけれども行動に移すのが怖い、という方が対象の記事になります。
- 私が行動できた理由
- ブレない目標が見つかった
- フットワークが軽かった
- いつも助けてくれる人がいた
- ポジティブな人に支えられた
- 本当に行きたいなら覚悟が必要
- まとめ
私が行動できた理由
ブレない目標が見つかった
私の決意のきっかけは、ECC(救急集中治療)というやりたい分野が見つかったことでした。
日本で獣医師として働いていた時、ECCに興味のある分野があるけど、一般診療である限り全部の分野をやらなきゃいけない。というジレンマに苦しんでいました。
自分の興味のある分野の患者さんが来て、全力を注ぎたいけれど、他の仕事もあって集中できない。勉強したいけど、どう勉強していいのか、どう実際の患者さんに活かしていいのかわからない。帰宅後は、疲れ果てて勉強する時間を作るのがむずかしい。
勉強したいことができていない、私はこのままでいいのかというもどかしい気持ちがずっと心に残っていたのです。興味のある分野を突き詰めて、その分野のエキスパートになって動物たちを救いたいという気持ちが日に日にどんどん強くなっていきました。
自分にしかできない、自分だからこそできることをしたい!
そう思えるようになってから、自分でこの状況から抜け出す方法、自分のやりたいことを思いっきり学べる環境を求めて行動し始めたのです。
フットワークが軽かった
私は、フットワークだけはとても軽い性格でした。この先生が講演があるから直接セミナーに行って、質問してこよう、などとチャンスをなるべく広げるようにしました。
日本での仕事を辞める意思は固まっていたので、毎回必死だったというのもあります。
これがダメだったらプランB、なんてぽんぽんでてくるものではありませんでした。とにかく日本の先生経由で、アメリカの大学、もしくは英語圏の大学で学べる手段はないか探しました。
いつも助けてくれる人がいた
本当にありがたいことに、周りの人は全員、協力的でした。少なくとも、私の決断が反対されることは一度もありませんでした。
私が後悔しないように、何がいい選択かを常に全力で一緒に考えてくれました。
また、当時アメリカで獣医学生をしていた旧友のサポートがあったからこそ今私がここにいると言っても過言ではありません。右も左もわからない私をいつも応援してくれました。
経験豊かな先生がたにアドバイスを頂きに行ったこともたくさんありましたが、何か困ったことがあったら連絡していいよ、と助けてくれる方々ばかりでした。
ポジティブな人に支えられた
先ほども言いましたが、誰かに自分のやりたいことを話したときに、ネガディブな発言をされたことはありませんでした。
みんな、がんばれ。できるよ。と言ったポジティブな言葉をかけてくれたのです。
特に支えられた言葉の一つに、「やらない方がいい経験なんて一つもない。失敗しても、うまく芽が出なくても、全部の経験は将来につながる」と言った友達の言葉でした。
今思えば、何時間もかけて頑張ったことが失敗して水の泡になったり、あちゃーな恥ずかしい経験は本当にたくさんあります。
結果は水の泡でも、本当にひとつも意味がなかったことなんてなかったな、と思います。もし仕事辞めたけどアメリカ行けませんでしたってなっても、チャレンジしなければよかったなんてことは絶対にないんだと思いながら、常に全力でした。
本当に行きたいなら覚悟が必要
みんながみんな、私のように全部捨てて飛び出せるわけじゃない、と思われていることでしょう。私も障壁が何もなかったわけではありません。
コネクションも英語の自信もありませんでした。仕事を辞められるのかという心配もありました。しかし、これらを全部クリアしないとアメリカで働くことは難しいのです。
- 時間がないなら仕事をやめればいい
- お金がないなら目標を決めて、副業や毎日の節制に努める
- 家族には自分の夢を説明して、応援してもらえるように努力する
- やりたいことに向かって進む道を真剣に考えていたら、助けてくれる人は必ず現れる
コネクションの部分は運もあり、タイミングもあると思うので難しいと思いますが、苦労してきた人は、同じように苦労している人の気持ちを踏みにじるようなことは絶対にしないと思います。
本当に助けが必要なときに、助け舟が現れるまで、フットワーク軽く、アンテナをはって、チャンスを逃さないようにすることがとても大事なことだと思います。
まとめ
- アメリカで仕事ができた経験は、人生の宝物になります
- ブレない目標、フットワークの軽さ、周りの支えは大きなキーとなります