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ペットと暮らす

【アメリカでペットと暮らす方へ】ペットが蛇に噛まれた⁉︎非常事態に焦らないための方法とは⁉︎

本記事の内容

  • ペットが蛇に噛まれた時
  • かかりつけ医 vs 二次病院
  • 役立つ英語
  • 病院でどんなことをするか
  • まとめ

著者は、日本の獣医大学を卒業後、一般病院で3年間勤務した後、現在アメリカの大学で獣医研修医をしています。日本では、蛇に噛まれた症例はあまり見ませんでしたが、夏になると蛇に噛まれたという主訴で来院される動物さんたちはたくさんいます。今回は、ペットが蛇に噛まれた時、どこの病院へ行くべきか、病院ではどんな治療が行われるかをご紹介していきたいと思います。

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蛇の咬傷

アメリカの州にもよりますが、エマージェンシーで働いていると、蛇に噛まれて顔や足を腫らして来院するペットがたくさんいます。

時期は春から秋にかけて。

飼い主さんが噛まれたところを目撃している場合もあれば、外から帰ってきたら、びっこをひいている、出血している、顔が腫れてきた、などを主訴に来院する場合もあります。

特徴としては、急な腫れ、痛み、跛行です。

足を挫いた、骨折した、などとの紛らわしい状況とは、『歯形』を確認することで鑑別できます。

毛が厚くて確認しにくい場合は、バリカンでかって歯形を探します。激痛を伴うので、その場合は鎮静下での処置が必要になることもあります。

また、そこまでしても歯形が見つからない場合もあります。その時は臨床症状や状況的な判断が必要になってきます。

ペットが蛇に噛まれた時

蛇に噛まれた場合、局所の損傷だけでなく、蛇の毒が体に回ることで全身的な影響が出ることもあります。

症状に気がついた場合は、以下の方法で獣医さんに見せてください。

  • かかりつけ医に連絡する
  • エマージェンシーに連絡する

蛇の咬傷は、死に至るほど重症化することもあるので、素早い行動をとることをお勧めします。基本的にはかかりつけ医にまず電話、相談することから始めてください。状況を説明した上で、次の行動の指示を仰いでください。

かかりつけ医が空いていない場合は、24時間空いているエマージェンシーに連絡を取るようにしてください。

ここからは、かかりつけ医に行くべきか、エマージェンシーに直接行くべきかを悩まれた方に参考になるような情報を書いて行きます。

かかりつけ医にいくメリット

  • ドクターとコミュニケーションが取りやすい
  • 費用が大学病院やエマージェンシーと比べると安い

かかりつけ医に行くデメリット

  • 予約がないとウォークインできない可能性がある
  • 必要な薬がなかったり、入院管理ができない場合がある
  • その場合大きな病院に転院を勧められる

エマージェンシーに行くメリット

  • 基本的には24時間体制
  • 緊急事の対応が早い
  • 専門医のバックアップがある
  • 入院管理までできることが多い
  • 必要に応じて集中治療が可能

エマージェンシーに行くデメリット

  • 費用が高い
  • 待ち時間がかなり長いことがある
  • インターンが主治医となる

役立つ英語

  • Snake bite:蛇による咬傷
  • Envenomation:蛇毒
  • Venom toxin:蛇毒
  • Anti venom:蛇毒の中和薬
  • Swelling :腫脹、腫れ
  • Limping:跛行(足を引きずって歩く)
  • Salivate :よだれを垂らす
  • Bleed :出血する
  • Bush:草むら
  • Coagulopathy:凝固異常
  • Kidney damage:腎臓傷害
  • Anaphylaxis :アナフィラキシー
  • Shock:ショック(循環不全)
  • Hospitalization:入院
  • Pain relief :痛み止め

病院でどんなことをするか

重症度によって、必要な治療、治療をどれだけ積極的に行うかが異なります。重症度の違いは、どれだけの毒に曝露されたか。局所の腫れ、痛みの症状のみで積極的な治療が必要なければ、軽症であるといえます。

初めは軽症でも、重症化する可能性もあるので、基本的には6-8時間は動物病院で悪化がないかモニターすることが推奨されます。

軽度な場合

病院で勧められること
  • 出血傾向がないか
  • 臓器に障害がでていないかを血液検査で確認
  • 最低6-8時間のモニター
  • 痛み止め
費用
  • 症状の悪化がなければ、次の日には痛み止めの処方とともに退院できることが多いです。どこまでやるかにもよりますが、費用は大学病院で600-800ドルくらいかと思います。

重度な場合

積極的な治療が必要で、残念ながら命を落としてしまうこともあります。

重症な場合、出血が止まらない、ペットの意識がなくなる、立てなくなる、呼吸が速くなる、などの全身症状を呈します。

病院で勧められること
  • 救命処置として、血圧を正常化させる点滴や昇圧剤を投与
  • 循環している毒を中和するための、Antivenomという薬の投与
  • 安定化するまで集中治療(ICU)似て循環や呼吸のサポート
  • 痛み止め
  • 補助治療
費用
  • anti venomは、1バイアル約400ドル(4万円)と非常に高価な薬。
    • 循環している毒の量によって、必要な薬の量も異なります。1本で症状が安定する場合もあれば、4本以上必要な場合もあります。基本的には、出血が止まるまで入れつづけます。
  • ICU管理費用は、24時間で約2000ドル(20万円)から
    • 重症度、必要な検査や治療に大きく左右されますが、重症患者の治療は大体この値段からオファーされることが多いです。
    • 費用をなるべく抑えたいと伝えることで、検査内容や治療をなるべく抑えたプランを提案してくれます

まとめ

  • ペットが蛇に噛まれた場合はすぐに獣医さんに見せにいきましょう
  • 重症化すると命取りになることがあります

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みけ
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