今回は、【心原性肺水腫】についての投稿です。
心原性肺水腫は、何らかの心疾患により左心房の圧が上昇→肺からの血液が左心房に入りにくくなり、肺がうっ血することによって起こります。
この記事では、典型的な心臓病や、緊急時の病態、各種検査所見、急性期の治療法についてまとめてみました。
\この記事のハイライト/
☆心原性肺水腫の緊急時の病態
- 左心房の圧上昇
- 肺から心臓へ血液が返りにくくなる
- 肺がうっ血する
- 肺が膨らみにくくなる
- 低酸素血症となる
☆心原性肺水腫になりうる、典型的な心臓病
- 猫→肥大型心筋症
- 小型犬→僧帽弁閉鎖不全症
- 大型犬→拡張型心筋症
☆心原性肺水腫の検査所見
- 呼吸様式
- 呼吸数:増加
- 努力呼吸の有無:努力呼吸あり/浅速呼吸
- 吸気努力vs呼気努力:吸気努力/両方
- 聴診所見:クラックル
☆TFAST
- B-line:肺の異常な水分を示唆(肺水腫以外の病気でもありうる)
- LA/Aoの拡大(左心房の拡大を示唆)
☆急性期の治療法
- ストレスを与えない
- 酸素供給
- 必要に応じて鎮静(興奮を抑制)
- 利尿薬
- 必要に応じて強心薬
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