初めの投稿は、【SpO2】について
SpO2は、肺の酸素化を評価するための検査です。
SpO2は皮膚のクリップで測定でき、犬猫さんでは、上唇や、肉球、直接皮膚に接触させるような形で測定することができます。
肺から十分な酸素が血液中に取り込めないと、血液中の酸素濃度が下がり、SpO2の低下として検出されます。
患者さんが低酸素血症に陥っているというには、SpO2の値が何以下になる場合でしょうか。どの程度の低下が、重度低酸素血症と呼ばれるのでしょうか。これらの数字をしっかりと覚えておくことで、患者さんの異常にいち早く気がつくことができます。
この記事では、SpO2の正常値、低酸素血症、チアノーゼについてまとめました。
\この記事のハイライト/
☆SpO2とは何か
赤血球中のヘモグロビンに結合している酸素の割合(%)で、低酸素血症を検出するのに使用される検査。
☆SpO2がいくつなら低酸素血症?
- SpO2<95%で低酸素血症
- SpO2<90%で重度低酸素血症
☆チアノーゼはどれくらいやばい状況?
- チアノーゼが見られる時にはSpO2は70%以下で、重度低酸素血症
この投稿では【SpO2とPaO2】について
SpO2とPaO2と見ると、アルファベットの略語が色々出てくると混乱するのではないでしょうか。SpO2とPaO2はどちらも肺の酸素化を評価するものですが、この二つは測定しているものが異なります。
PaO2の測定には動脈血の採血と血液ガス分析の機械が必要です。SpO2は皮膚のクリップで測定できるPaO2の代用として使用可能です。
この記事では、SpO2とPaO2の違いと関連についてまとめました。
\この記事のハイライト/
☆SpO2とは何か
赤血球中のヘモグロビンに結合している酸素の割合(%)で、低酸素血症を検出するのに使用される検査
☆PaO2とは何か
血漿中の酸素分圧。動脈血のサンプリングが必要。このサンプルの血液ガス分析を行うことで血液中の酸素量を測定することができす。SpO2が赤血球中の酸素量を反映するのに対し、PaO2は血漿中の酸素量を反映
☆SpO2とPaO2の関係
ヘモグロビン解離曲線(投稿参照)によって、SpO2とPaO2の関係が表されます。
\関連記事/
☆動脈血とは?
☆SpO2とは?
☆換気と酸素化の違い
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