今回は、前回に引き続き【非心原性肺水腫の病態】についての投稿です。
この記事では、神経原性肺水腫や陰圧性肺水腫について病態をまとめてみました。
- 発作の後に肺水腫が起こる
- リードをギュッと引っ張ることで肺水腫が起こる
- 水を一気に飲みすぎて喉を詰まらせて肺水腫になる
ということを聞いたことがあるでしょうか?
実はこの現象は、非心原性肺水腫が原因なのです。
発作後の肺水腫を、「神経原性肺水腫」、喉を詰まらせたりした後に起こる肺水腫を「陰圧性肺水腫」と呼ぶこともあります。
\この記事のハイライト/
☆神経原性/陰圧性肺水腫の病態
- 圧上昇と漏れのミックス
- 交感神経の急激な刺激によって、血管収縮が起こり圧上昇
- 血管透過性が亢進し、血症成分が肺に漏れ出る
- このミックスによって肺水腫が生じる
☆神経原性肺水腫について
- 急性の神経障害によって24-48時間以内に肺水腫が引き起こされる
☆陰圧性肺水腫について
- 若い犬で多い
- 上部気道閉塞(リードを強く引っ張る、喉を詰まらせる)
- 感電によっても起こる
- 48時間以内に収束すると言われているが、致死的な低酸素血症になることもあり
☆まとめ
- 神経症状x呼吸症状の鑑別に非心原性肺水腫を入れられるかがポイント
- 非心原性肺水腫のメカニズムは、肺血管内の圧の上昇と血管の漏れやすさ悪化の混合
- 24時間以内に呼吸器症状を示し48時間以内に収束することが一般的
- 重度になると致死的な低酸素血症を引き起こすこともある
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