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アメリカ留学生活 まとめ

アメリカ到着後、最短で車を使える状態にする方法

はじめに

著者は、日本の獣医大学を卒業後、一般病院で3年間勤務した後、現在アメリカの大学で獣医研修医をしています。

アメリカ生活2年目になります。渡米してきたのは2020年の7月。コロナ騒動が始まってすぐの頃でした。コロナによって、出発が遅れ、検疫によって働き始めたのは予定より1ヶ月遅れになりました。

一刻も早くアメリカで生活の基盤を作りたかったため、日本でできる限りの準備をして、すぐに車を使える状態にできるよう試行錯誤したので、今回はその方法をご紹介していきます。

アメリカ到着後、最短で車を使える状態にする方法

車を入手して、ある程度の期間乗れるようにするためにはいくつかの工程が必要です。州によっても異なりますが、大体の流れを書きます。詳細やダブルチェックは忘れずに。

大まかな流れ
  1. 国際免許を日本で取得 
  2. *SSN(ソーシャルセキュリティナンバー)/州のドライバーズライセンスを取得
  3. 自動車保険に加入
  4. 車を仮登録
  5. 車を購入
  6. 車の本登録
  7. 運転免許証(ドライバーズライセンス)を取得

*は自動車保険によってはスキップ可能

車の購入まで終わってしまえば、少し猶予期間があり、書類が揃い次第、州のドライバーズライセンスを取得すれば大丈夫です。

①国際免許を取得 (日本で)

必要なもの(東京の場合)

  • 運転免許証
  • 写真1枚(5×4cm)
  • パスポート
  • 古い国外運転免許証(あれば)
  • 手数料2350円

まずは国際免許を日本で取得します。これは、発行から1年間有効ということにはなっていますが、「到着後何日までに州のライセンスに書き換えなければいけない」というルールがあります。期限が何日かは州によって異なります。

このルールは結構曖昧です。しかし、違反で免許を見せないといけない状況になった場合などに問題が起こらないよう、早めに書き換えることをおすすめします。

②SSN(ソーシャルセキュリティナンバー)/州のドライバーズライセンスを取得

SSN/ドライバーズライセンスがある場合は、そのまま自動車保険の加入に進めるため、スムーズにことが進みます。

大手の保険会社では、基本的にSSNやドライバーズライセンスが必要になります。

大手自動車保険会社のうちの一つ、ProgressiveはSSNやドライバーズライセンスがなくても加入できる会社のうちの一つです。私は、日本人のディーラーさんから車を購入する際に教えていただきました。

日本の仲介業者が運営する自動車保険のプランもいくつかあります。特徴としては、費用が高い分、日本語のサポートある、という点です。初めの1年目は、どこで加入しても大体かなり高くなるので、日本のサポートつきにしてもいいかもしれません。

③自動車保険に加入

SSNがある場合、見積もりをいくつかの会社でとり、自分の好きな保険を選ぶことができます。

SSNがない場合、Progressiveで加入。

他のブログでもわかりやすくアメリカの自動車保険についての説明があるので参考にしてください。

ざっくり説明すると、自動車保険には2種類あります。

Liability coverage(強制保険)とOptional coverage(任意保険)があります。

Liability coverage(強制保険)

Liability coverageに入らないと、車を購入することも保持することもできません。

この保険には、対人、対物の2種類の補償があります。他人に怪我をさせたとき、他人のものを傷つけたときに発生する費用を補償する保険です。

州によって最低補償額が決まっています。保険証なしに車を運転することは違法になります。常に車に入れておくようにしておきましょう。日本の保険とは異なり、Liability coverageの最高額はアメリカでは大体300万円-500万円ほどとかなり低いです。

人を怪我させてしまった場合、これらの額をはるかに超える請求になる可能性があります。この額では不安な場合、アンブレラ保険と言って、liability coverageに加え、年間150ドルほどで対人、対物の補償を1億円に増やすことができます。

Optional coverage(任意保険)

Optional coverage(任意保険)は、自分の車の修理費用などがカバーされる補償です。任意ですが、私は最初の1年目は不安だったので加入しました。

実際にかかった保険料

半年の保険料、900ドルかかりました。非常に高いです。

次の半年には700ドルになりましたが、それでも非常に高いです。日本人の友達に聞いても、初めの年は20万円くらいはかかったとのことでしたので、SSNなし、ヒストリーなし、では割り切るしかないようです。

④車を仮登録

  • 費用を部分的に支払う
  • 紙のナンバープレートを取得

ディーラーさんからの書類にサインをして、一部支払いをすることによって仮登録が可能です。一時的な紙のナンバープレートを貼り付けることで、運転をすることができるようになります。この時点では車の名義はまだ自分ではありません。

これは本登録までの猶予期間なので、30日以内に本登録をして車の名義を自分にする必要があります。

⑤車の購入

車の所有/維持にかかる費用は以下になります。車ゲットまでには、本体の値段に加え、+$1500くらい必要です。

  • 車の保険
    • Liability Coverages(強制保険):最低 $600-800/6ヶ月
      • 6ヶ月毎に更新(だんだん安くなるはず)
  • 消費税:車の値段の数%
    • 地域によって異なるが3-3.5%
  • 権利証の発行:約$80
  • ナンバープレート登録料(登録の際に必要):$50弱
    • 毎年更新が必要
  • Optional Coverages(任意保険)$200/6ヶ月
    • 最初の6ヶ月だけ心配であればつけておいて、6ヶ月後の更新の際に解約可能

⑥車の本登録

車の名義が自分である証明である、権利証(title)を発行します。これも常に車とセットにしておく必要があります。

また、アメリカでは日本のような住民票はありませんが、車を州で登録する必要があります。これによって、ナンバープレートが州特有のものに変わります。

この車の登録(Vehicle registration)はをするのは、いわゆる「DMV (Department of Motor Vehicle)」(陸運局)です。

ドライバーズライセンスをとるDepartment of lisceningとは異なるので、注意してください。

  • 支払いを100%終え、仮登録から30日以内に行う
  • DMV(陸運局)で車の登録
  • 権利証を発行
  • ナンバープレートを取得
  • 車の名義が自分になる

本登録に必要だった書類

  • 住所を証明できるもの(アパートの賃貸契約、ガスや水道などの明細、おそらく銀行の口座が発行されれば、この書類でも大丈夫かと思います) 
  • 保険証書
  • パスポートと国際免許証

州によっては、免許証を先に取得しておかないと本登録ができないらしいので、どの順序で進めるべきかを現地の方に確認することをお勧めします。

ここまでで、初めて車を自分のものとして使うことができます。

そして、長期的に車を使用する場合は、国際免許証の有効期限が切れる前に、州のドライバーズライセンスを取得する必要があります。

運転免許証(ドライバーズライセンス)の取得

州のドライバーズライセンスの取得には、州ごとに違う書類が必要になります。基本はペーパーテスト、ロードテストが必要になりますが、州によっては、試験が免除されることもあります。DMVのホームページで確認するか、直接電話で問い合わせてからいくことをお勧めします。

まとめ

  • アメリカで車取得から、乗れる状態にする工程は意外と煩雑
  • なるべく早く車を乗れるようにするには、リサーチが重要
  • 州によってルールは異なるので要確認
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