今回は、前回の投稿に引き続き【非心原性肺水腫の病態】についての投稿です。
この記事では、血管透過性亢進による肺水腫について、病態や原因をまとめました。
「漏れやすい血管」という表現を聞いたことがあるでしょうか?激しい炎症が生じると、血管が拡張して血管内の血液成分が血管の外に漏れやすくなります。
この漏れやすさが、肺で生じることで「非心原性肺水腫」という病態に陥ります。ARDS(急性呼吸促迫症候群)という言葉はご存知でしょうか。非常に予後が悪い非心原性肺水腫の一つになります。
ARDSは激しい炎症によって、肺血管が漏れやすくなり、血漿成分が肺毛細血管から肺の間質、そして肺胞へと浸潤し肺水腫を引き起こします。一度漏れ出た血漿成分は、なかなか吸収、血管内へ戻ることができないため、人工換気を行っても救うことができないほど予後が悪くなることがあります。
\この記事のハイライト/
☆血管透過性亢進による肺水腫の病態
- 激しい炎症などによるサイトカインの放出
- 肺毛細血管が拡張し、透過性が亢進
- 肺毛細血管から、血漿成分が肺実質へと漏れやすくなる
- 肺実質に水が溜まり、非心原性肺水腫となる
☆血管透過性亢進の原因
- 肺傷害
- 全身性炎症
- 煙の吸引
☆まとめ
- 非心原性肺水腫の原因に血管透過性が亢進する病態がある
- 代表例はARDS
- 血漿成分が肺へ漏れ出て非心原性肺水腫となる
- ARDSは非常に予後が悪い
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