今回は、【膿胸の内科管理】についての投稿です。
膿胸=胸腔内の膿です🥹
胸腔内で、細菌繁殖、炎症反応、線維化が問題となります。全身性の抗生剤の投与はもちろんですが、物理的に菌の数を減らす(洗い流す)必要があります。
外科的に胸腔を開けて洗浄するのが最も効果的ですが、場合によっては内科管理が成功することもあります(特に猫)。
この記事では、膿胸の内科管理について解説します!
\この記事のハイライト/
☆膿胸を内科管理の概要
- 抗生剤の静脈投与
- 膿性胸水を抜去
- 胸腔内を洗浄、胸膜炎を緩和させる
☆膿胸の内科管理のコンセプト
- 細菌数を減らす(感染を抑える)
- 胸膜炎を抑える
- 毛細血管透過性亢進を緩和
- 肺を膨らみやすくする
☆実際の洗浄方法
- 最初に胸水を抜去する
- 温かい滅菌生理食塩水
- 10-20ml/kg注入
- サクション(抜去した量を記録)
- in/outを確認
- 胸水の色がクリアになるまでq6-12h
- ヘパリン生食を用いることもある
☆チューブ抜去の基準
- 大体4-6日後に抜去
- 医原性感染を防1日に産生される胸水の量
- 抜去前に超音波で胸水量を確認
- 内科治療が失敗なら外科的介入を考慮
- 2.2ml/kg/day以下なら◎
- チューブ塞栓の可能性を除外
☆合併症
- 胸腔チューブ設置時の合併症
- 出血、気胸など
- 胸腔チューブの詰まり
- 注入した液体が抜去できなくなる
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☆胸水の病態
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