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【犬猫の肺炎】の病態をイラストで解説!

今回は、【肺炎】についての投稿です。

この記事では、肺実質疾患で一般的な、肺炎についての病気解説です。原因、検査所見、治療法についてまとめてみました!

肺炎のレントゲン所見はタイムラグが生じる可能性があることに注意が必要です。

\この記事のハイライト/

☆肺炎の原因について

  • 感染性:細菌、真菌、寄生虫
  • 化学的刺激による肺炎:胃酸の誤嚥、煙の吸引
  • 炎症性疾患:特発性好酸球性炎症

☆誤嚥を誘発する所見

患者が動けない状態

  • 四肢麻痺、横臥
  • 麻酔、鎮静

喉頭疾患(気道確保不可)

  • 喉頭腫瘤、喉頭麻痺

食道疾患(吐出の原因)、胃腸疾患(嘔吐の原因)

その他

  • 発作
  • 強制給餌
  • 巨大食道症、食道炎

☆身体検査上の特徴

  • 呼吸数の増加/努力呼吸
  • 湿性の咳、喀痰
  • 異常肺音:クラックル、ウィーズ
  • 血液灌流パラメーターの異常
  • 発熱(感染により)
  • SpO2もしくはPaO2の低下

☆必要な検査

  • SpO2/PaO2:酸素化を評価
  • TFAST:B-lines、稀に胸水を伴う
  • 血液検査:炎症反応 (WBCなど)
  • レントゲン検査:右肺中葉の病変が特徴的

☆治療法のコンセプト

原疾患の治療とサポーティブケア

  • 誤嚥の原因を突き止める
  • 誤嚥の原因の治療
  • 更なる誤嚥を予防
    • 制吐薬の投与、NGチューブの設置
  • 肺炎の原因を治療
    • 抗生剤や抗真菌薬(診断に応じて)

\関連記事/
☆呼吸困難の原因11種類
☆肺実質疾患

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みけ
スキマ時間にどうぶつの救急&集中治療のお勉強🐾 動物看護師さんに優しく、分かりやすく学んでもらう! をモットーに活動中😺 (もちろん獣医さんもウェルカムです😸) ためになる知識を発信していきます! アメリカ獣医 救急集中治療専門医レジデント🇺🇸 <詳しいプロフィールは、こちら> <お問い合わせは、こちら