はじめに
著者は、日本の獣医大学を卒業後、一般病院で3年間勤務した後、現在アメリカの大学で獣医研修医をしています。
この記事では、アメリカでの生活費をなるべく安く済ませるために、私が選んだ保険会社とプランについてご紹介します。
初めにProgressiveを選んだ理由
アメリカに来たばかりの時、自動車保険に入る時、Progressiveという会社を選びました。
選んだ理由は、車購入時にSSNとドライバーズライセンスがなかったから。この2つなしに自動車保険に加入するとなると、保険の選択肢がかなり少なくなり、残念ながら保険料が激高になります。
アメリカで車を購入、維持するまでの流れは意外と煩雑で、州によって異なります。
大まかな流れ
- 国際免許を日本で取得
- *SSN(ソーシャルセキュリティナンバー)/州のドライバーズライセンスを取得
- 自動車保険に加入
- 車を仮登録
- 車を購入
- 車の本登録
- ドライバーズライセンスの取得
*はスキップ可能
(自動車の保持、使える状態にするまでの流れを説明した記事はこちら)
SSNはアメリカで手続きするので、日本で全て準備をしていこうとすると、初めの段階のSSNの時点でつまづく事がわかります。
コロナの関係もあり、いち早く車を購入して使える状態にしたかったので、日本人の中古車ディーラーさんにアドバイスを頂き、Progressiveで保険に加入することになりました。
自動車保険の見直し
そんな理由で加入したProgressiveですが、年間かかった費用は、約1600ドル(初めの半年900ドル、次の半年で700ドル)です。初めの年は高いと聞いていましたが、やはり大きな痛手です。
後悔したのは、半年で保険を見直すべきだった、ということです。SSNやドライバーズライセンスがあれば、ここまで高額な保険料を支払わなくてみます。無駄に半年700ドルを支払ってしまったなー。と反省。
ProgressiveからGEICOへ変更
アメリカ生活2年目に突入する時期。Progressiveからオートペイのお知らせが来ました。「あなたの次回の引き落とし額は800ドルになります。」と。そこで慌てて、自動車保険を見直さねば!と思い出し行動開始。
条件を記入して見積もりを取ります。
面倒なのが、SSNや全ての情報を入力して初めて見積もりを得ることができます。情報ダダ漏れだなーと思いながらも、止むを得ず最も安いと言われているGEICOで試してみました。
すると、年間1600ドル払ってしまった私からすると驚きの結果。月32ドル、半年290ドル。やっぱり全然違うんだなあと実感。
早速変更の手続きをしていくことに。
電話1本で、プログレッシブ の解約まで済ませてくれます。
自分の情報、過去の事故などを深刻して、契約書にオンラインでサインをします。
アプリを落とすことで支払いや契約内容の見直し、変更が便利になります。
保険のプラン
私が選んだプランは、オプションを最小限にして、対人、対物の補償額を引き上げる、アンブレラ保険に加入しました。
ざっくりと自動車保険の説明をすると、自動車保険には2種類あります。
Liability coverage(強制保険)とOptional coverage(任意保険)です。
Liability coverageに入らないと、車を購入することも保持することもできません。
この保険には、対人、対物の2種類の補償があります。他人に怪我をさせたとき、他人のものを傷つけたときに発生する費用を補償する保険です。
州によって最低補償額が決まっています。保険証なしに車を運転することは違法になります。常に車に入れておくようにしておきましょう。日本の保険とは異なり、Liability coverageの最高額でもアメリカでは大体300万円-500万円ほどと、かなり低いです。
しかし、人を怪我させてしまった場合、これらの額をはるかに超える請求になる可能性があります。訴訟になりやすいアメリカでは、高額な請求も非現実的な話ではありません。
この額では不安な場合、アンブレラ保険と言って、liability coverageに加え、年間150ドルほどで対人、対物の補償を1億円に増やすことができます。
アンブレラ保険は、別の自動車保険会社の保険に被せることができます。
例えば、私の自動車保険がProgressiveだったとしても、GEICOのアンブレラ保険を追加することが可能です。
ここで注意です。
アンブレラ保険に加入するには、liability coverageが最低これ以上でないといけない、という一定額があります。つまり、元のliability insuranceの補償額が低すぎると、アンブレラ保険に加入することができないので、元の自動車保険の額を引き上げる必要があります。
Optional coverage(任意保険)は、自分の車の修理費用などがカバーされる補償です。
保険料年間 620ドル+アンブレラ保険 144ドル
私の場合、optional coverageをつけず、最小限のliability insuranceを選択し、アンブレラ保険を追加することにしました。
保険料年間620ドル+144ドルのアンブレラ保険、1年間のトータル760ドルです。
そして、これで人に怪我を与えてしまった場合などに1億300万円の補償が下りることになります。
まとめ
- ProgressiveはSSNやドライバーズライセンスがなくても初年度から入れる保険
- Progressiveのプランは最初の半年を過ぎたら見直すべき
- Guicoに変更することで大幅に保険料が節約可能