この記事では、マッチングの申し込みについて、実際のホームページを用いながら解説していきます。
Apply
Prerequisites
以下の条件が2024年の7月15日までに満たされることが前提となる
Graduate of a college/school of veterinary medicine
- 獣医大学の卒業
- ここでは、どこの大学を卒業したかに関しては書かれていませんが、AVMA認定の獣医大学を卒業していないと申し込めない病院もあるので、そちらの情報は”Employment Information”で確認するようにしてください。
Previous Experience Required
- Completed or will complete a 1-Year Rotating Internship
- プログラムによっては、1年間のローテーティングインターンやスペシャリティインターンを行わないと申し込みできない場合もあります。
- 日本から最初にマッチングに臨む場合は、ほとんどがrotating internの経験がない状態です。
- 日本での臨床経験が、ローテーティングインターンと同等と扱ってもらえる可能性もあるので、この要件に満たしていない場合はコーディネーターに直接メールで、確認することをお勧めします。
State License Required
- State licenseは州のライセンスです。ビザや、大学の雇用条件に当てはまっている場合は、マッチした後にこのライセンスを取得することになります。
- 簡単な試験がある場合や、必要書類を提出すればもらえる場合と、取得方法は州によって様々です。
DEA Required
- DEAライセンスとは、薬を処方する時に必要になるライセンスです。これもState licenseと同様、マッチングの後に取得することになります。
Work Authorization
外国人である我々が最も注意しなければならないのは、この項目です。
- 大学からビザのスポンサーがあるか。
- 自分でビザをもっている場合(例えばH4といった扶養ビザ)、それによって働けるのか
- そもそもAVMAに認証された大学卒業者しか受け付けていないのか
- そもそも外国人を受け付けていないのか
これらのことが不明確な場合は、担当者に直接メールで連絡をして確認するようにしましょう。
Standard VIRMP Application Packet
VIRMPのアプリケーションパケット(CVやパーソナルステートメント、推薦状など)がすべて申し込みした大学に送られることになります。
Additional Program Requirements
English Language Test Required if the applicant’s native language is not English
英語のスコアの提出
2022年、私がマッチングを行った時にはまだなかったシステムですが、英語のスコアをマッチングが決まる前に提出しなければいけなくなりました。
私の頃は、いざ大学に入る手続きをする際に、大学にスコアを提出するという形でした。
2024年現在は、ほとんどのプログラムで、英語のスコアを提出する必要があるようです。TOEFLかITELS、どちらでもいい大学が多いようです。大学によってスコアが異なるのでそれぞれ確認しましょう。
Undergraduate Transcripts Required
アンダーグラッドの成績表の提出
この書類も、私がマッチに臨んだ時には提出する必要はありませんでした。
Other Program Requirements
それぞれの大学で、必要な書類が異なることがあります。ある大学では、小論文のようなものを追加で提出する必要があった、という話などを聞いたことがあります。ほとんどの提出書類は、マッチングの申し込み締め切りまでのことが多いため、早めから準備することをお勧めします。
おわりに
マッチングプログラムの見方の最後の項目、「申し込みについて」解説しました。
ここまでしっかりと詳細を確認できたら、あとはパケットの作成、推薦状の依頼、そして申し込む大学病院を選択するのみです。
マッチング候補者の最初の締め切りで行うことは、2つです。
- パケットを揃えること
- 申し込む病院のプログラムを選択すること
これが終わったら、次の締め切りまでに面接や、必要な調査を行います。次の締め切りで行うのは「ランキング」です。プログラムを行きたい順に順位付けを行ったら、あとは発表を待つのみになります。