今回は、【気胸】についての投稿です。
日本では気胸の患者さんの診察機会は多くないかもしれません。気胸は進行すると命に関わる病態です。そんな患者さんの看護に自信を持つために、この記事では気胸の要点をまとめました。
緊張性気胸は気胸の中でも極悪な状態で、早く対処してあげないと患者さんは命を落としかねません。気胸の緊急症例にいつでも対応できるように一緒に勉強していきましょう。
\この記事のハイライト/
☆気胸の原因(開放性、閉塞性、緊張性)
- 開放性の気胸:胸壁の損傷
- 閉塞性の気胸:肺、気管、食道の破裂、縦隔、横隔膜の損傷
- 緊張性の気胸:一方向性の空気の弁を形成
☆緊張性気胸とは
- 胸腔圧が後大静脈圧より高くなる
- 循環動態に異常をきたす
- 多くの場合、一方向性の弁を形成
- 胸腔に入った空気が出れなくなる
☆気胸の種類
- 自然気胸:肺胞が破れて生じる
- 続発性気胸:基礎疾患があり生じるもの
- 外傷性気胸:交通事故などによる
- 医原性気胸:胸腔穿刺時などの合併症
☆気胸に特徴的な身体検査所見
- 静かな肺音
- 奇異性の腹式呼吸
- 腹部触診で痛み(呼吸困難を助長するため痛みがあるように見える)
- 外傷の場合は肋骨骨折なども評価
☆治療のコンセプト
- 症状がない場合:吸収されるので穿刺の必要なし
- 呼吸症状/循環に影響がある場合:早急に胸腔穿刺
- 少量の気胸+肺病変で症状を示す場合:早急に胸腔穿刺
☆空気をぬく方法
- 胸腔穿刺
- 胸腔チューブ設置
- 持続的胸腔サクション
\関連記事/
☆胸腔内疾患
☆気胸のレントゲン(近日公開)
☆胸腔穿刺(近日公開)
☆胸腔チューブの設置(近日公開)
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