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【犬猫の下部気道疾患】猫喘息や慢性気管支炎の病態について解説!

今回は、呼吸困難の11分類シリーズ【下部気道疾患】についての投稿です。

下部気道とは、気管分岐部から気管支の領域です。

気管支の壁が炎症などによって、分厚くなることで、肺胞に入った空気が吐きにくくなる病態です。猫喘息や慢性気管支炎が典型的な下部疾患の一つです。

慢性経過をたどる疾患ですが、急に状態が悪くなり、ERに運ばれてくることは珍しくありません。この記事では、下部気道の様々な疾患、急性期の対処法をまとめました。

\この記事のハイライト/

☆​下部気道疾患の聴診所見

  • 努力呼吸がある場合、呼吸様式は呼気努力となります
  • 呼気努力とは、吸気に比べて呼気時間が長くなることです
  • 特徴的な聴診所見はウィーズです

☆急性増悪の原因

  • 基本的には慢性経過を辿る病気です
  • 猫喘息の場合、猫喘息を発症する素因に暴露された時(例えば、タバコの煙や香水など)に急性増悪します
  • 感染や、肺高血圧症を併発した場合に急性増悪します

☆急性期の治療コンセプトまとめ

  • 安定化方法は、ストレスを与えず、酸素供給
  • 猫喘息の場合は気管支拡張薬(アルブテロールなど)の使用を考慮
  • 必要に応じて鎮静薬、抗生剤、抗炎症薬の使用

\関連記事/
☆呼吸困難の原因11種類
☆聴診方法

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