この記事の内容
この記事では、マッチングのアルゴリズムについてイラストを用いて解説します。ランキングをつける際に、マッチングの仕組みを理解しておくことが重要になります。ランキングの付け方によって、自分が一番いきたい大学へ行けるかが変わってきますので、finalizeのボタンを押す前にじっくりと考えましょう。
マッチングの仕組み①前編では、ランキングを決める際の注意点を説明し、②後編では、マッチングのアルゴリズムについて解説していきます。
- インターンとレジデント
- スクランブル
- マッチした大学に行かなかった時
- 実際の例
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実際の例
さっそく、以下の5人の候補者と、3つの大学を例に説明していきたいと思います。
応募資格のある候補者は、大学をいくつでも選ぶことができ、好きなようにランクをつけていきます。ここには合格してもいきたくない、という大学はランクしなければマッチすることはありません。大学側も同様で、候補者をランク付けしていきます。
大学側はあらかじめいくつのオープンポジションがあるかを公表しています。今回は、例として全ての大学で2つのポジションを募集しているという設定で解説していきます。
まずは、”Sarah”から見ていきましょう。”Sarah”がランクした大学は、Bの大学です。B大学のランクに”Sarah”は2位となっています。大学は2つのポジションを募集しているので、1位の”Ally”の結果にかかわらず、”Sarah”はBの大学とマッチすることができました。
ここで、B大学の残りのポジションは1枠になります。
次に、”Austin”を見ていきましょう。
“Austin”はBの大学で3位にランクされています。B大学の残るポジションは1枠なので、B大学で1位の”Ally”の結果次第で”Austin”の結果が異なります。
一方、”Austin”が2位にランクしたA大学では、”Austin”はランクされていません。よって、この時点で”Austin”の結果は”Ally”次第となることがわかります。
Bの大学では、”Sarah”は決定していて、”Ally”か”Austin”のどちらかが2つ目のポジションを埋めることになるので、それ以降の候補者である”Micheal”と”Ken”がB大学にマッチする可能性はこの時点で無くなります。
“Austin”を保留にして、”Ken”に進みます。
B大学の可能性が消えている”Ken”は、”Ken”が2位にランクしたC大学で3位にランクされています。上位の2名のうち、”Sarah”はすでにB大学とマッチしているので、”Ken”は、”Ally”の結果にかかわらずC大学にマッチすることになります。
次に”Micheal”を見ていきます。
“Micheal”は、A大学にはランクされておらず、B大学では”Sarah”と”Ally” vs “Austin”の状態でしたので、上位2つの可能性はない状況です。”Micheal”が3位にランクしてたC大学では、すでに”Ken”が決定しており、”Ally”次第で”Micheal”がC大学に行けるかどうかが分かれることになります。
さて、いよいよ最終決定の鍵を握った”Ally”を見ていきましょう。
どの大学からも引っ張りだこの”Ally”はB大学を1位にランクしています。ここで”Ally”がB大学にマッチし、”Austin”はB大学を失い、”Ken”と”Micheal”がC大学に行くことになります。
最終的な結果としては、”Austin”とA大学がマッチ失敗。B大学には”Ally”と”Sarah”、C大学には”Ken”と”Micheal”が行くことになります。
まとめ
マッチの仕組みをなんとなくご理解いただけたでしょうか。これを見てもらうとわかるように、候補者はいきたい大学からランクするべきなのです。あまり行きたくないけど分があるという大学を高くランクしてしまうと、行きたい大学へ行ける可能性が低くなり、分がある大学へ行く可能性が高くなります。
もしもあなたが”Ally”のように優秀で引っ張りだこであれば、一番にランクした大学へ行けます。
もしもあなたが”Austin”のように2つの大学でランクされていなければ、候補者がどうランクをつけようがマッチする可能性は低いということです。
大学があなたを何位にランクしているかが全てです。あなたがどうランクするかは、実質、そこまで結果を左右しない、というのがマッチングのミソになります。
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