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【アメリカでペットと暮らす方へ】大学病院のコミュニティプラクティスと一般病院の違いとは

この記事の内容

  • コミュニティプラクティスとは
  • コミュニティプラクティスと一般病院の違い
  • まとめ

著者は、日本の獣医大学を卒業後、一般病院で3年間勤務した後、現在アメリカの大学で獣医研修医をしています。
ペットと一緒にアメリカで暮らしている方に向けに情報を発信していきます。

この記事では、Community Practice(大学病院の中の一般診療科)とは何か、地域の一般病院とは何が違うのか、ということをご紹介していきます。個人的には、アクセスがよければ、コミュニティプラクティスはかかりつけ病院としてすごくお勧めです。かかりつけ動物病院をお探しの方で、大学病院が近くにある方はコミュニティプラクティスも候補に入てみることをお勧めします。

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コミュニティプラクティスとは

多くの大学病院にはCommunity Practice(CPと略されます)と呼ばれる、予防や一般診療を行う病院が併設しています。他の専門科と同様に、大学の一つのサービス(科)として確立されています。

コミュニティプラクティスのコンセプトとしては、welness(福祉)のためにできることをサポートする、ということになります。基本的に複雑な病気の診断などは行いません。主な役割は以下になります。

  • 健康なペットの予防
  • 健康診断
  • 生活習慣の指導
  • しつけの指導
  • 病気が安定している場合の定期チェック
  • バンデージの交換
  • スケーリング、抜歯

などが主な役割です。

大学病院の「神経科」「循環器科」などと違い、コミュニティプラクティスには専門医がいません。一般の診察をする獣医師が勤務しています。彼らの仕事は、広く浅く、飼い主さんとの信頼関係を築き、ペットのQOL(生活の質)を保つための手助けをすることです。

なので、上記に挙げたような、生活習慣の指導、例えばフードや、予防薬、サプリメントの知識や、しつけ、新しいペットの導入の知識は専門医よりはるかに上です。

Annual checkと言って、1年に1度の身体検査、ワクチン、その他予防がメインになります。また、一般の病院と同様、緊急や重症ではないけれど、ここが気になる、という心配事を相談して、必要に応じて検査、治療を行います。例えば、皮膚を痒がってる、最近飲水量が増えてる、CKD(慢性腎不全)、関節炎の定期チェックなどです。

例えるならば、人のホームドクターと同じです。

コミュニティプラクティスに専門医はいませんが、強いて言えば、歯科がすごく得意な先生がいることがあります。多くの大学病院には、「歯科」というスペシャリティがありません。(なぜなら、歯科専門医になるのは実はめちゃめちゃ難しいからです)なので、スケーリングや抜歯(歯を抜く処置)といった歯の処置をコミュニティプラクティスが担っているという大学は少なくありません。

コミュニティプラクティスと一般病院の違い

大学病院のCPと地域の一般病院(general practice: 略してGP)との違いは大きく以下の2点になります。基本的に一般診療は費用面で大きく変わることはないと思いますが、大学では学生割引、社員割引、ハンディキャップ割引などがあるので、確認してみるといいですね。

  • teaching hospitalであるため、学生や研修医の教育要素が含まれている
    • 最初のコミュニケーション、つまり問診などは学生が行います。
    • 資格のあるドクターが常に学生をサポートして、最終的にはドクターと直接コミュニケーション取ることになります。
    • 同じ説明を学生、ドクターに何度もしないといけない可能性があります。
  • スペシャリストの意見を得やすい
    • 複雑な病気が見つかった場合などは、内科で詳しく検査、外科で手術が必要、神経科でMRIが必要などと他の科のサポートが必要になります。
    • 同じ病院なので、検査結果やデータがすべて記録され、ドクター同士のコミュニケーションも円滑に進むことが多いです。

私がCPで働いた経験上、CPの先生方は基本的にオーナーさんに対して、まさに神対応です。常に学生のお手本となって来た先生方たちなので、本当に素晴らしいコミュニケーション能力だな、と関心しました。オーナーさんも、担当医の先生が本当に大好きな人が多いです。

診察にかかるコストの比較は以下になります。

  • 健康診断、予防(ペットが元気な場合):コミュニティプラクティス=アメリカの一般病院=日本の相場
  • ペットが病気になった時:アメリカの大学病院>アメリカの一般病院>日本の相場

※日本でも病院によって費用は大きく異なるので、例外もあります。

予防や健康診断にかかる費用は日本の病院と同じくらいです。ワクチンに関してはアメリカの方が安いです。狂犬病、混合ワクチンは1年でそれぞれ20ドルもかかりません。(診察料は別)

ペットが病気になった場合、アメリカの獣医医療にかかる費用はアメリカの2-3倍以上になります。日本の獣医療はアメリカと比べると驚くほど安いです。

予防に徹すること、病気を早期発見すること、が最も重要だと思います。

まとめ

  • コミュニティプラクティスはかかりつけ動物病院としては手堅い
  • いざペットが病気になったときに専門医へのアクセスがいい
  • 予防、健康診断の費用は一般病院とおおよそ同じくらい

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みけ
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