今回は胸腔チューブの設置の前に、【胸腔穿刺】についての投稿です。
時に重度な胸水貯留や緊張性気胸によって、素早い処置なしには数分で患者さんが命を落としてしまう可能性があります。このような状況で、素早く胸腔内疾患と同定することはもちろんのこと、胸水や気胸を疑ったときに素早く行動できるかが救命の鍵になります。
一方、「胸水貯留」といっても全てが緊急的に処置を行わなければいけないわけではありません。もしもすでになぜ胸水が出ているかわかっている場合(腫瘍など)で患者さんの呼吸が安定している場合、少なくとも一刻を争う状況ではありません。
患者さんが安定していることが確認できたら、他の優先するべき患者さんを先にみて、落ち着いて胸腔穿刺をすることは間違いではありません。
この記事では、胸腔穿刺の適応基準、準備物から手技の細かい内容まで、実際の写真を使って詳しくまとめてみました!胸腔穿刺のランドマークや準備するものなどがまとまっているので、ぜひインスタグラムで保存して活用してください!
\この記事のハイライト/
☆胸腔穿刺の2つの目的(診断的、治療的)
- 診断的胸腔穿刺:胸水による呼吸症状が出ていない場合、胸水のサンプリングを目的として行う胸腔穿刺
- 治療的胸腔穿刺:胸水によって呼吸困難がある場合、胸腔内の占拠物(胸水や空気)を除去する必要がある。
☆早急な胸腔穿刺の適応
- 診断がついていない場合
- 診断がついているが呼吸や循環動態に影響が出ている場合
☆一般的な合併症
肺を針で傷つけてしまうと、肺の中の空気が漏れ出ることになるため、気胸になる可能性がある
☆胸腔穿刺の準備物と手順をイラストで解説
- 準備するもの
- 毛刈りの位置
- 穿刺部位
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